【東京スプリント(G3)展望】武豊ヤマニンアンプリメVS藤田菜七子コパノキッキング! “ヒール役”も参戦するダートスプリント重賞が熱い!!

 8日(水)に大井競馬場で開催される交流重賞・東京スプリント(G3)。今年は例年以上に注目を集めそうだ。

 昨年2着だったコパノキッキング(セン5歳、栗東・村山明調教師)が、今年も藤田菜七子騎手とともに参戦する。

 水が浮くほどの不良馬場の中で行われた昨年は、先行したキタサンミカヅキを捉えきれずに銀メダル。続くクラスターC(G3)でも1番人気ながら3着と期待を裏切った。だが10月の東京盃競走(G2)では果敢に逃げると、2着に4馬身差をつけて圧勝。菜七子騎手はうれしい交流重賞初制覇を飾った。

 その後、JBCスプリント(G1)では一時先頭に立つも、ブルドッグボスに交わされてクビ差の2着。しかしカペラS(G3)では見事に2連覇を達成。菜七子騎手のJRA重賞初勝利をプレゼントする激走を見せるなど、ダートスプリントで目覚ましい結果を残してきた。

 ただ今年の始動戦である根岸S(G3/2着)では鞍上をO.マーフィー騎手に譲り、さらに菜七子騎手の落馬での戦線離脱もあり、一時はコンビの継続も危ぶまれていた。しかし、陣営は今年もこのコンビで行くことを決めたようだ。

 今年もダートスプリント界の主役となることが期待されているコパノキッキング×菜七子騎手。コンビ再結成の1戦をいい形で終え、悲願のG1制覇への足がかりとしたいところだろう。

 そのコパノキッキングの前に立ちふさがるのが、ヤマニンアンプリメ(牝6歳、栗東・長谷川浩大厩舎)と武豊騎手だ。

 安定した走りが売りのヤマニンアンプリメ。昨年は根岸S(G3)こそ7着に終わったが、その後は7戦して4勝2着2回3着1回と好走している。

 そしてJBCレディスクラシックでは、主戦を務めていた岩田康誠騎手がレッツゴードンキを選択したため、武豊騎手とコンビを結成。中団追走から早めの仕掛けを見せると、最後の直線でも脚は止まることなく、逃げたゴールドクイーンを交わしてうれしい交流重賞初制覇を達成した。

 そして鞍上の武豊騎手はこの勝利でJBC完全制覇。またかしわ記念、帝王賞、ジャパンダートダービー、南部杯、JBC開催3競走、全日本2歳優駿、東京大賞典(いずれもG1)からなる、指定交流G1競走をすべて勝った史上唯一の騎手となった。

 百戦錬磨の武豊騎手が、今年も菜七子騎手にとって大きな壁となりそうだ。

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