JRA【マイラーズC(G2)展望】インディチャンプ春秋マイル王として負けられない1戦!
26日、京都競馬場では春のマイル戦線の指標となるマイラーズC(G2)が行われる。昨年はこのレースを4着からインディチャンプが安田記念(G1)を制したように注目度の高いレースだ。
最注目となるのはやはり、昨年の春秋マイル王となったインディチャンプ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)だろう。今年初戦となった中山記念(G2)では、ダノンキングリーの4着に敗れたものの、トップハンデタイの58キロを背負ってのものだった。休み明けとはいえ16キロ増の馬体も余裕残しだったことを考慮すると悲観するものでもない。
昨年のG1勝利は安田記念をマイラーズCで4着から、マイルCS(G1)は毎日王冠(G2)を3着から本番を制しており、使いながら調子をあげている。休み明けを使われたことで良化が期待できそうだ。出走メンバーでG1勝ち実績があるのはインディチャンプのみ、ここは結果を出しておきたい。
これに待ったをかけたいのはフィアーノロマーノ(牡6、栗東・高野友和厩舎)だろう。昨年暮れの阪神C(G2)ではグランアレグリアの2着に入り、復調を感じられる走り。前走の阪急杯(G3)はダイアトニックの斜行により、直線で行き場をなくす致命的な不利を受けて2着(3位入線から繰り上がり)となった。
また、2位から3着に降着処分となったダイアトニックが、次走の高松宮記念(G1)を勝利寸前の3着(4位入線から繰り上がり)と好走したことからも、インディチャンプとの対戦はG1で通用するのかを試すには絶好の物差しとなるだろう。
ヴァンドギャルド(牡4、栗東・藤原英昭厩舎)は、3歳のアーリントンC(G3)で9着以来の重賞挑戦となった前走の東京新聞杯(G3)だったが、出遅れが響き6着に敗れた。着順こそ6着だが、内目をスムーズなレースで勝ったプリモシーンとは0.2秒差でしかない。スタートさえ決めれば巻き返しはありそうだ。
レッドヴェイロン(牡5、栗東・石坂正厩舎)も侮れない存在。1番人気に支持された前走東京新聞杯を9着と人気を裏切る結果となったが、3歳で挑んだNHKマイルC(G1)を3着したように底力はある。東京新聞杯は3着以内にすべて内を走った馬が入線したように、後方から外を回した同馬にとっては不利な展開だったことも確か。
ほかにもダートのフェブラリーS(G1)を12着から芝に戻って来る昨年のニュージーランドT(G2)勝ちのワイドファラオ、洛陽S(L)を勝利して復調が感じられる昨年のシンザン記念(G3)勝ちのヴァルディゼール、昨年の毎日杯(G3)勝ち馬ランスオブプラーナも穴馬候補となりそうだ。
8歳馬ブラックムーン、7歳馬ロードクエストなどの古豪も一発を狙っている。
春の大目標となる安田記念を占うにも楽しみなレースとなりそうな第51回マイラーズCは、26日の15時35分の発走を予定している。