JRA レイデオロ半弟・ソルドラードがダート転向初戦を圧勝! サートゥルナーリア級「未完の大器」が、ついに覚醒!?
11頭立てで行われたダート1800m戦。ゲートでもたついたものの、抜群のダッシュを見せたソルドラードは、逃げ馬をピッタリマークする形で2番手につける。3角で鞍上のC.ルメール騎手に促されて先頭に立つと、最後の直線でも脚は鈍らず、後続をぐんぐん突き放してゴール。2着に4馬身差をつけて勝利を飾った。
ソルドラードの2つ上の半兄は、ダービー馬レイデオロ。ひとつ上の半兄レイエンダも故障に泣いたものの、今年のダービー卿CT(G3)で3着に入るなど、マイルで頭角を現しつつある。偉大な兄を持つソルドラードにかけられた期待は大きく、育成時代を過ごしたノーザンファーム空港でも、「素質は、かなりいいモノがある」と極めて高い評価を受けていた。
だが、新馬戦では単勝1.1倍の1番人気に支持されるも、出遅れて3着。2戦目も2着に終わり、不穏な空気が漂い始める中で、左トウ骨の剥離骨折が発覚。戦線離脱を余儀なくされてしまった。
長期休養を経て復帰戦を迎えるも、当日は雨が降りしきる不良馬場での1戦。スタートで後手に回ったソルドラードは見せ場なく、8着と惨敗。しかし復帰2戦目14頭立ての芝1800m戦で“魅せた”。好位追走から4コーナーで先頭に並び掛けると、最後の直線で独走。最後は馬なりのまま8馬身差をつけて圧勝している。
しかし、次走の4歳以上1勝クラス(芝1800m)では、また出遅れてタイム差ナシの3着。デビュー前はサートゥルナーリアとともに世代を牽引する1頭とも考えられていたが、これまで芝のレースでは故障や出遅れグセが響き、結果を残すことができないでいた。
「勝ちきれない競馬が続いていましたし、ソルドラードは脚元が弱いともいわれていました。そこで陣営はダート転向に光明を見出そうとしたのでしょう。ダートのほうが芝よりも負担が少ないですからね。
その目論見通り、ソルドラードはダート転向初戦を圧勝。故障に泣いていましたが、ここまでの勝ちっぷりを見ると、その能力の高さは一目瞭然です。ここからの巻き返しに期待したいですね」(競馬誌ライター)
ダート転向して復活の兆しを見せつつあるソルドラード。路線変更で“未完の大器の異名”を返上してもらいたい。