JRA 1番人気「13連敗中」新潟大賞典(G3)「穴党必見」の法則、エアウィンザーより注目すべきはあの大穴馬!?
9日から第1回新潟開催がスタートする。待望の今年初開催は残念ながら無観客開催となってしまったが、新潟特有の千直レースなどテレビ越しでも白熱すること必至だろう。日曜には、さっそく今開催で唯一の重賞・新潟大賞典(G3)が開催される。
過去10年で5番人気以下が6勝を挙げており、1番人気は2006年のオースミグラスワンの勝利を最後に「13連敗中」と荒れるハンデ重賞だ。同日に東京競馬場では荒れるG1・NHKマイルCが行われるが、穴党にとっては新潟大賞典も見逃せないレースだろう。
実際に過去のレース傾向を探ってみても、ハンデ戦らしく難解なことがよくわかる。
昨年、1番人気に支持されたロシュフォールはこれまで左回りコースで4戦4勝と抜群の成績だったが、3着に敗れてしまった。対して、勝った7番人気メールドグラースは左回りで3着2回と決してコース相性はいいようには思えなかった。ほかの例を確認しても、コース適性が結果に直結しているとは言い難そうだ。
また軽ハンデ馬に有利かというと、そうは限らない。過去10年で53キロ以下の斤量で出走した馬は18頭いるが、すべて馬券圏外という結果だったのだ。
そんな難解なレースを予想するうえで、直近の「ある傾向」に注目してみたい。枠順別の成績を見てみると、ここ3年は「1枠の馬」が好走しているのだ。
17年 1枠2番 サンデーウィザード 1着(3番人気)
18年 1枠1番 スズカデヴィアス 1着(5番人気)
同年 1枠2番 ナスノセイカン 3着(11番人気)
19年 1枠1番 ミッキースワロー 2着(3番人気)
なんと1枠の成績は【2,1,1,2】で勝率33%、連対率50%、複勝率66%の驚異的な記録を残している。さらに馬券に絡んだ馬はすべて3番人気以下のため、恐れ入ったものだ。
そして今年この絶好枠を引き当てたのは、シャイニープリンス(牡10歳、美浦・深山雅史厩舎)とエアウィンザーの2頭。後者は13連敗中の1番人気に支持される可能性もあるため、注目するべきは前者だ。
10歳という高齢馬であることに加えて、ここ最近は2桁着順が続いており、とても手を出しづらいのが正直なところだろう。だが、枠以外にも後押しとなるデータがある。
シャイニープリンスはこれまで新潟大賞典に3度出走し、16年が3着、17年が14着、18年が10着という結果だった。4年前ではあるが、一度は好走実績を持っているのだ。
過去の例を見てみると、13年に5歳で新潟大賞典を勝ったパッションダンスが、8歳になった3年後に10番人気で再び勝利。前年に、4番人気に支持されながら7着に敗れていたことで評価を落としていたのだ。今年、10歳のシャイニープリンスが4年ぶりに激走してもおかしくないだろう。
またシャイニープリンスはこれまでの新潟大賞典で、56.5キロ、56.5キロ、56キロの斤量を背負い出走してきたが、今年は54キロとハンデの恩恵がありそうだ。
10歳といえば同世代のティーハーフが今年引退したばかり。それでも地方ではサウンドトゥルーがまだまだがんばっている。シャイニープリンスが新潟大賞典で風穴を空け、10歳馬の存在感を示すことに期待したい。