JRA M.デムーロ「VSレシステンシア」またも攻略! 大穴ラウダシオン「最大の勝因」は2か月前の伏線
「これは前残りする展開を読んだデムーロ騎手のファインプレーといえます。ルメール騎手が折り合い重視で逃げたため、レシステンシアの持ち味が最大限生きるハイペースの逃げになりませんでした。
対するデムーロ騎手は、3月のチューリップ賞(G2)でクラヴァシュドールに騎乗したときも、切れ勝負でレシステンシアを差し切った経験があります。それだけにレシステンシアを負かすなら『射程圏に入れた状態で切れ味勝負に持ち込む』ことにチャンスがあると考える伏線になったのではないでしょうか。
初騎乗だったのは同じでも、対レシステンシアの引き出しを用意できていたデムーロ騎手と、どちらかというと無難に回って来たルメール騎手。2人の勝利への執念の違いが顕著に表れたように思えます」(競馬記者)
また、レシステンシア陣営としては今回の敗戦で、切れ勝負を苦手とすることを再認識するきっかけとなったのではないだろうか。勿論、極悪馬場だった桜花賞の激戦の疲れや初の長距離輸送を考慮すれば、単純に切れ負けしただけではなく、能力を発揮し切れていなかった可能性も十分にある。
勝利を飾ることはできなかったとはいえ、レシステンシアが世代トップクラスの力があることを証明できたのは確かだ。
次走こそ、その快速ぶりを発揮しての復活勝利を期待したい。