JRAオークス(G1)サンクテュエール「アーモンドアイの系譜」継ぐ!? 藤沢和雄&ルメール「ゴーデン・ペア」で巻き返し必至!

 いよいよ“樫の女王”を決める一戦、オークス(G1)が今週24日に東京競馬場で行われる。

 桜花賞(G1)を勝ったデアリングタクトに、巻返しを図るマルターズディオサ、ミヤマザクラ等の桜花賞組や、一発を狙うウインマリリン、デゼル等のトライアル組などが集結し、激しい戦いが予想される。

 その中で、桜花賞3番人気ながら重馬場に泣いて6着に終わったサンクテュエール(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。手綱を握ったC.ルメール騎手は、当然このままでは終われないだろう。

「ルメール騎手は、これまで藤沢和厩舎の馬で通算117勝を挙げており、彼の厩舎別勝ち数の中でトップを記録しています。藤沢和調教師が、ここぞという時にルメール騎手に依頼しているのが、数字を見てもわかりますね」(競馬記者)

 ルメール騎手は、牝馬クラシックでも藤沢和厩舎との相性は良く、桜花賞をグランアレグリアで、オークスをソウルスターリングで、栄冠を勝ち取ってきた実績がある。

 それだけに、ファンも陣営も今年のサンクテュエールでのオークス制覇を期待してしまう。桜花賞は6着に敗れたが、最後踏ん張りを見せた走りには見所があった。

 ただ、これまでマイル経験しかなく、オークスの2400mという距離に不安の声もある。これまで藤沢和調教師は「引っ掛からない馬だから、長距離は大丈夫」と語っていたが、果たして、ルメール騎手がどう乗るのか……その手腕に期待が集まっている。

「サンクテュエールは、今年のシンザン記念(G3)の勝ち馬ですが、過去にそのレースを制した牝馬はそれほど多くはありませんが、1997年のシーキングザパール、2012年のジェンティルドンナ、2018年のアーモンドアイなど、その後活躍したスケールの大きい馬が目立ちます」

 ちなみに、今年のシンザン記念2着はプリンスリターンで、3着はコルテジア。プリンスリターンは次走アーリントンC(G3)でも3着に好走、コルテジアは後にきさらぎ賞(G3)で1着馬となっている。重賞級の牡馬をシンザン記念で退けているサンクテュエールだけに、潜在能力は高いはずだ。

「サンクテュエールは、前走の重馬場の疲れを取るため、一旦ノーザンファーム天栄に出されて調整しており、帰厩後は順調に調教を進められて調子は良好です。

 藤沢和厩舎のレベルの高い仕上げと、ルメール騎手のハイレベルな手綱捌き。一発あってもおかしくないですね」(競馬誌ライター)

 その陣営の努力に報いるべくルメール騎手は、サンクテュエールがオークスを制覇するためのシナリオを、いまも考えていることだろう。

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