「最高のオンナやで!」ヌーヴォレコルト「驚愕タイム」は追い詰められた岩田康誠騎手の暴走!?
「最高のオンナやで!」
3日の大阪杯(G2)に出走する、ヌーヴォレコルトの最終追い切りを終えた岩田康誠騎手の笑顔がはじけた。
それもそのはず、美浦の南ウッドコースでヌーヴォレコルトが記録した時計は、驚愕の6F78.3-62.7-48.7-35.5-11.8秒の超抜時計。本馬の自己ベストを大きく更新する”規格外”のタイムに岩田騎手は「今までで一番いい!」と相棒へ最大級の称賛を送った。
週末の大阪杯には、昨年の最優秀4歳上牡馬のラブリーデイを筆頭に、ジャパンC(G1)を勝ったショウナンパンドラ、中山記念でドゥラメンテと接戦を演じたアンビシャスなど、まさにこの春、最大級の好メンバーが集まる。
だが、実際に同じ阪神で行われた昨年の宝塚記念(G1)でヌーヴォレコルトは、勝ったラブリーデイと3着のショウナンパンドラに完敗といった内容の5着。したがって、ここも厳しい戦いになるとみられていたのだが、絶好の感触を得た岩田騎手の終始”強気の姿勢を崩さない態度”が印象的だった。
そこで「これはヌーヴォレコルトで勝負するのも一興か」と考えたのだが、周囲は”意外な反応”を示している。
実は岩田騎手はこの1カ月間、あえて関東に拠点を移している。それは主に「関東馬であるヌーヴォレコルトの調教をつけるため」と発表していた。
しかし、その一方で岩田騎手が昨秋から一度も重賞を勝てず、今年に入ってからは勝ち鞍まで伸びていなかったため、発表当初は「関東に逃げたのでは」など不本意な憶測が飛び交っていたのだ。
今の関西にはM・デムーロ、C・ルメールの両外国人騎手が拠点を置き、武豊騎手も元気な姿を取り戻している。さらには昨年の関西リーディングだった福永祐一騎手もここにきて復活を印象付けるなど、まさに関西は不調な騎手に入り込む余地がないほどの激戦区だ。
さらに2月の東京新聞杯(G3)で浜中俊騎手が落馬事故に遭い、たまたま隣にいた岩田騎手が疑われてしまうアクシデントも発生。幸い、岩田騎手に責任はなかったが『オレじゃない。オレじゃない』と必死に弁解する姿に、周囲から冷ややかな視線が集まっていたというが……。
したがって、この岩田騎手の関東滞在に「逃げた」という意見が出ても仕方がないところか。だが、そうなってくると関東進出の”最大の理由”として掲げたヌーヴォレコルトとの一戦は、岩田騎手からすれば不本意な見解を覆すために「負けられない戦い」となるのではないだろうか。