JRA 武豊も大喜び!? 苦杯をなめさせられた「騎手の移動制限」の解除が決定! 無観客競馬は継続決定も「いつもの競馬」に戻る日も近いか
28日、JRAは新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的として行われていた、「競走馬の出走制限等の見直し」を発表した。
まず4月中旬から実施されていた「競走馬の出走制限」「騎手の移動制限」「認定調整ルームの運用」については、今週末の5月31日(日)までの適用。6月1日(月)からは解除されることになった。
だが2月29日(土)から続く「無観客競馬」は継続決定。6月6日(土)から28日(日)まで、引き続き無観客で行うという。
今回の発表で、グランプリレースである宝塚記念(G1)も現地での観戦は不可能となった。残念に思うファンも多いだろうが、それでも徐々にではあるものの、新型コロナウイルス蔓延以前の「いつもの競馬」が戻りつつある。もう少しだけ我慢をすれば、例年通り心から純粋に競馬を楽しむことができる日々が訪れるはずだ。
「『競走馬の移動制限』『騎手の移動制限』が解かれるとあって、若手騎手は胸を撫で下ろしているのではないでしょうか。平地オープン以下の馬は他ブロック競走への出走が制限されていたので、所属地域を離れて騎乗する騎手は、騎乗馬の確保に苦戦。若手ならばなおのことでした。また騎手の移動制限のため、普段ならば不在のはずの有力な騎手が裏開催に参戦することもあり、乗鞍でも割りを食っていたといわれていました」(競馬誌ライター)
それらが解除されるとなれば、ここから巻き返してくる騎手も出てきそうだ。そしてそれはあのレジェンド騎手にも期待されるという。
「武豊騎手ですよ。今年も好調をキープしていたのですが、騎手の移動制限が課せられると大ブレーキ。制限の前後1カ月の成績を比較すると、制限前は9勝だったのに制限後は5勝と約半減。また京都新聞杯(G2)でアドマイヤビルゴ、平安S(G3)でロードレガリスに騎乗することもできなくなりました。
アドマイヤビルゴは京都新聞杯を制すれば、武豊騎手とダービーでタッグを組むプランも浮上していました。その望みをつなぐべく藤岡康太騎手とともに挑戦したものの4着。また池添謙一騎手が代打を務めたロードレガリスも10着と惨敗を喫しています。武豊騎手はオフィシャルサイトの日記で『決定の趣旨は理解するところですが、G1については幅をもたせてほしいというのが本音です』と無念さを綴っていました。結果は変わらなかったかもしれませんが、武豊騎手も『せめて自分の手で……』と思ったことでしょう」(競馬記者)
今春の武豊騎手は、新型コロナウイルス感染防止策に翻弄されてしまった感もある。移動制限解除後、また終息後にはその憂さを晴らすような見事な騎乗を見せてもらいたい。