JRA・M.デムーロ「バトン」落として、安田記念(G1)大本命アーモンドアイに暗雲!? 鳴尾記念(G3)ラヴズオンリーユー惜敗で「単勝1倍台」が……

 繋がれた”バトン”を落としてしまった。

 6日、阪神競馬場で行われた鳴尾記念(G3)は、古豪のパフォーマプロミスが復活勝利。一方で、単勝1.8倍に推されたラヴズオンリーユーが敗れたことで、重賞における「単勝1倍台」の連続勝利は3でストップした。

 競馬でいわゆる「大本命」といわれる単勝1倍台だが、実は今年の重賞戦線では6連敗でスタートしている。

 1月のシンザン記念(G3)のルーツドールを皮切りに、根岸S(G3)のコパノキッキング、きさらぎ賞(G3)のアルジャンナ、共同通信杯(G3)のマイラプソディ、小倉大賞典(G3)のヴェロックス、そしてチューリップ賞(G2)のレシステンシアと大本命馬が相次いで敗戦……。

 3月中頃になって、ようやくオジュウチョウサンが阪神スプリングジャンプS(G2)で貫禄を見せつけると、その翌日にはサートゥルナーリアが金鯱賞(G2)を勝利。ようやく「単勝1倍台」に“平穏”を取り戻したと思いきや、その翌週には阪神大賞典(G2)のキセキと、スプリングS(G2)のヴェルトライゼンデが相次いで敗退……2020年は、まさに波乱の幕開けだった。

 しかし、春の連続G1開催になって状況が一変。オジュウチョウサンやアーモンドアイといった競馬界の顔役が順当に勝利すると、コントレイル&デアリングタクトが無敗でクラシック二冠を達成。

 現在は「単勝1倍台」がG1・3連勝中と、一転して「今年は堅い」という風潮が流れている。単勝1.8倍のラヴズオンリーユーが敗れたのは、そんな時だった。

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