JRA「2年目のジンクス?」昨年とは一転して不振にあえぐD.レーン! 来年の短期免許取得に早くも黄色信号!?
若き天才・D.レーン騎手が思わぬ不振に喘いでいる。
昨年は来日してすぐに新潟大賞典(G3)を7番人気メールドグラースで重賞初勝利を飾ると、以降もヴィクトリアマイル(G1)を5番人気ノームコア、宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)をリスグラシューとのコンビで制するなど驚異的な活躍を見せた。
豪州の若き天才の存在は日本のファンにとってもC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手をも凌ぐインパクトを植え付けた。JRA重賞7勝の燦然たる成績はレーン旋風を巻き起こしたといってもいいだろう。
コロナ禍を押して、今年も来日を果たしたレーン騎手への期待は否が応にも高まった。皐月賞(G1)に出走するサリオスにあわせて4月18日から短期免許での騎乗を始め、1ヶ月の期間を終了し、新たに5月20日から7月21日まで期間を更新しての騎乗が残っている。
だが、重賞7勝と怒涛の快進撃を見せた昨年に比べて今年の成績は非常に物足りない結果に終わっているのが実情だ。これは数字の上でもはっきりと出ている。
2019年
【7.0.1.6/14】勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率57.1%
2020年
【1.4.1.4/10】勝率10.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%
連対率と複勝率こそ遜色ないとはいえ、大きく数字を落としたのは勝率だ。今年の重賞勝ちはダノンスマッシュで制した京王杯SC(G2)の1勝のみにとどまっている。
これ以外では6番人気アイスバブルで目黒記念(G2)を2着したくらいで、人気より下の着順に終わっているのが実情である。
「騎乗馬の中でも最も期待の大きかったサリオスの連敗は痛かったですね。コントレイルという絶対的な存在がいたために、実質G1・2勝を取りこぼしてしまったようなものです。ただ、サリオスで情状酌量の余地があったとはいえ、それ以外の成績はさほど目立っていないのは確かです。
昨年のイメージが強烈過ぎただけに過剰な期待もあったかもしれませんが、今年の騎乗内容は唸らせられるようなレースもなく、人気を裏切ったイメージの方が先行しています」(競馬記者)
そこで気になるのが、JRAが交付する短期免許の条件である。