JRA「モーリス×シーザリオ」超大物ルペルカーリアは日本ダービー(G1)よりも……!? ファン大注目“モーザリオ”に2つの「不安点」
牡馬コントレイル、牝馬デアリングタクトがともに無敗で二冠を達成するという史上初の衝撃から数日……。先週から来年のクラシックを占う新馬戦がスタートし、話題の良血馬サトノレイナスが勝利するなど、早くもスター候補が躍動し始めている。
そんな中、競馬ファンから一際熱い視線を送られているのが、話題の良血馬ルペルカーリア(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
母シーザリオは言わずと知れた日米のオークス馬。産駒に菊花賞(G1)とジャパンC(G1)を勝ったエピファネイア、2歳王者のリオンディーズ、昨年の皐月賞(G1)を勝ち、今春の宝塚記念(G1)でも1番人気が予想されるサートゥルナーリアなど、競走馬としてだけでなく、繫殖牝馬としても日本屈指の成功を収めている超名牝だ。
そこに今年、初年度産駒がデビューするアジアのマイル王モーリスが配合されたのだから、周囲の期待が低いはずがない。実際に、ルペルカーリアが誕生した2年前から「モーザリオ」の愛称で一部の競馬ファンから大きな注目を集めていた存在だ。
「血統面だけでなく、関係者の評価も極めて高いと評判です。育成牧場の時から動きが目立っていましたし、(友道厩舎へ)入厩後も陣営からは『雰囲気がある』『すごく良い馬』と上々。シーザリオ産駒の出世馬は、すべて牡馬。そういう点でも期待できますし、スケールとしては『世代No,1』と言えるんじゃないでしょうか」(競馬記者)
兄のエピファネイアが菊花賞、サートゥルナーリアが皐月賞を勝っているだけに、もしルペルカーリアが日本ダービー(G1)を勝つことができれば、シーザリオ産駒による“牡馬三冠”となる。本馬はそれを期待されるほどの大器だ。
しかし、そんな順風満帆に見えるルペルカーリアにも決して「不安点」がないわけではないようだ。