JRA 大熱戦「新種牡馬産駒バトル」!! クラシックに向けて好スタートを切るのは……!?
先週日曜に開催された新馬戦は、前評判が高かったディープインパクト産駒のサトノレイナス、ドゥラメンテ産駒のアスコルターレが順当に勝利。その一方、ロードカナロア産駒のリュラネブラは11着と涙を飲んだ。
期待の良血馬が勝ち上がるのか、それとも波乱が巻き起こるのか。今週日曜にデビューを飾る注目馬たちを見ていこう。
6月14日(日) 東京競馬場 第5R 2歳新馬(芝1800m)
注目は、C.ルメール騎手が騎乗を予定しているレガトゥス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)。
父モーリス、母アドマイヤセプター、母系の祖父はキングカメハメハ、祖母はエリザベス女王杯連覇も達成したアドマイヤグルーヴ。半姉には京成杯(G3)で2着だったスカイグルーヴ(父エピファネイア)がいる。
馬体重が550キロにも届こうかという巨躯の持ち主。3日にはルメール騎手を背に美浦Wで3頭併せ。6F82秒1、ラスト12秒5を記録して併入している。「デイリースポーツ」の取材にルメール騎手は「直線で併せた時はよく動いた」と好感触だったと明かしている。
対抗はオブデュモンド(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。
父馬は新種牡馬ドゥラメンテ、母クイーンオブトロイ、母父はStorm Catという良血だ。
早くからトレセンで乗り込まれており、7日に美浦の坂路をラスト12秒4で駆け上がった。仕上がりは上々だと見ていいだろう。鞍上はM.デムーロ騎手が予定されている。
これら以外では、D.レーン騎手が騎乗するグアドループ、ジャスタウェイ産駒のレイニーデイらが人気を集めそうだ。
6月14日(日) 阪神競馬場 第5R 2歳新馬(芝1600m)
川田将雅騎手が騎乗するグランデフィオーレ(牝2歳、栗東・藤岡健一厩舎)に熱視線が注がれる。
父ドゥラメンテ、母グランデアモーレ、母父はネオユニヴァースという血統。半兄のグランデマーレ(父ロードカナロア)はJRAで2勝をあげ、昨年の葉牡丹賞では2歳馬の芝2000mのレコードとなる1分58秒9を叩き出している。
1週前追い切りは栗東坂路で53秒3、ラスト12秒7を記録。兄はクラシックを狙える逸材と評されるもケガに泣いた。半妹グランデフィオーレは兄の無念を晴らすかのような、スケールの大きな走りを見せることができるか。
対抗はホウオウアマゾン(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)か。
父キングカメハメハ、母は10年のヴィクトリアマイル(G1)で勝ち馬ブエナビスタにクビ差まで迫ったヒカルアマランサス。母父はアグネスタキオンだ。2018年のセレクトセールでは1億5,120万円の高額で取引されている。
1週前追い切りは栗東CWで併せ馬。6F83秒5、12秒0で駆け抜けて1馬身先着してみせた。今年のクラシックで無敗の2冠に輝いたコントレイルを擁する矢作厩舎が、今年も期待馬を送り込む。