JRA武豊の夢遠のいた!? 凱旋門賞(G1)4着の「あの馬」が断然人気で敗退! 次走でエネイブルと対決か?
「武豊騎手で凱旋門賞を勝つことが、キーファーズの夢」
今年2月、キーファーズの松島正昭代表が欧州G1を2勝し、昨年の凱旋門賞(G1)4着のジャパン(牡4、アイルランド=A・オブライエン厩舎)をクールモアグループと共同所有することを発表した際にそう語った。
武豊騎手も「実現すればうれしいことですね。馬名がジャパンですからね」とコメントすし、自身初の凱旋門賞制覇に意欲を見せていた。
宝塚記念(G1)に外国馬として予備登録をしたことでも話題となったジャパンの復帰戦となったのが、17日にイギリスのロイヤルアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS(G1)だった。
だが、昨年クリスタルオーシャンが優勝し、ディアドラが6着に敗れたこのレースでジャパンは1番人気に支持されたものの、直線で伸びを欠いた結果、4着に敗れてしまった。昨年の凱旋門賞以来となる約8カ月ぶりのレースとしては悪くない結果かもしれない。
同じような位置から突き抜けたロードノースには完敗したものの、2着のアデイブはクイーンエリザベスS(G1)を快勝した馬。3着バーニーロイもジュベルハッタ(G1)を後方から凄まじい切れ味で差し切り勝ちを決めていたように、いずれも前走でG1レースを勝利している強敵相手だったことも確かだ。
そういう意味では、この一戦のみで評価を下げるほどの深刻な内容ではなかったともいえるだろう。
注目となるのが休み明けを使われたジャパンの次走である。
候補としては7月5日にイギリスのサンダウン競馬場で行われるエクリプスS(G1)の名も挙がっている。また、JRAではすでに同レースの国内馬券発売を発表しており、日本馬のディアドラも参戦する。
プリンスオブウェールズSを快勝したロードノースは7日に行われた前走のブリガディアジェラーからのタイトなローテーションだった。日本とは違い、欧州ではこのように間隔の詰まったレースを連戦することはそれほど珍しくはないだけに、ジャパンが出走してくる可能性は十分にあるといえるだろう。
まだ正式発表はされていないものの、ジャパンが出走して女王エネイブルとのプレ凱旋門賞となるようなら大いに盛り上がることになりそうだ。