JRA北村友一「54連敗」「35連敗」で干され寸前!?「両翼」ダイアトニック&レシステンシア主戦降板に、リーディング低迷で……
21日に函館競馬場で行われる函館スプリントS(G3)。サマースプリントシリーズの開幕戦ながら、夏競馬の中では貴重な別定戦ということもあって毎年、秋のG1を見据えた超有力スプリンターの始動戦になることも珍しくない。
今年の主役を務めるダイアトニック(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)も、そういった有望株といえるだろう。前走の高松宮記念(G1)では、ゴール前で不利を受けながらもタイム差なしの3着。ここで弾みを付けることができれば、秋のスプリンターズSで初G1制覇を決める可能性も十分だ。
その一方、本馬の主戦を務めていた北村友一騎手が今回で降板……武豊騎手に乗り替わりとなったことが話題を呼んでいる。
北村友騎手はキャリア15戦の内、9戦でダイアトニックの手綱を執っており、4勝2着1回3着3回。馬券圏内を外したのは1度だけで、ダービー卿チャレンジT(G3)で5番人気4着なら決して悪い結果ではない。人気を下回ったのがわずか2回なら、むしろ主戦騎手の役割は十分に果たしているといえるだろう。
しかし、今回は無念の降板となってしまった。
「今年の北村友騎手は、とにかく勝てない印象です。これまで2度の騎乗停止も然ることながら、年明けからいきなり54連敗に陥り、2020年の初勝利を挙げたのが2月15日と、大きく出遅れました。
その後、一時は軌道に乗りかけたんですが、現在もまた35連敗中……。人気などの馬質だけを見れば、85勝を上げてリーディング10位だった昨年と大きな差はなさそうですが、今年はまだ16勝。リーディング35位と、本来の成績とは程遠い状況です」(競馬記者)
北村友騎手の乗り替わりといえば、昨年の2歳女王レシステンシアも記憶に新しい。今年3月のチューリップ賞(G2)でキャリア初の敗戦を喫して、単勝1.4倍を裏切ってしまうと無念の主戦降板……。本番となる桜花賞(G1)には武豊騎手、NHKマイルC(G1)にはC.ルメール騎手が騎乗している。
「1000m通過57.5秒というハイラップを刻んで阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝ったレシステンシアですが、チューリップ賞では59.3秒と、かなりペースを落としての逃げ。結果的にライバルにキレ負けした印象で、レース後には北村友騎手の騎乗に疑問の声が集まりました。
北村友騎手としては、先を見据えた試験的なレースだったそうですが、単勝1.4倍を裏切ってしまったことも事実。オーナーサイドは、それでは納得しなかったということでしょう。大型連敗もそうですが、このレースの騎乗や、度重なる騎乗停止など、今年の北村友騎手はイメージがイマイチ良くないですね。
武豊騎手やルメール騎手が騎乗して、G1で共に2着と一定の結果が出た以上、今後レシステンシアに北村友騎手が再び騎乗できる可能性は、かなり低くなったと述べざるを得ません」(同)