JRA 8枠17番なのに『もう少し外枠なら良かった』!? “元”若手の星から「迷言」が飛び出した?
21日(日)、阪神競馬場で開催された米子S(L)は、柴田大知騎手のスマイルカナが勝利。2着にラセット、3着にミッキーブリランテが続いた。昨年のNHKマイルC(G1)3着以来の出走ながらも、1番人気に支持されていたダノンチェイサーは6着に終わっている。
3歳牝馬とあって、50キロの軽斤量での出走となったスマイルカナ。道中は3番手で追走していたが、柴田騎手は「3コーナーで前が落ち着いたので、ここだと思ってハナへ」と振り返る。そのまま最後の直線に入ってもトップを譲らず、押し切り勝ち。「考えていた通りの競馬ができました」と笑顔を浮かべていた。
今後が非常に楽しみなレースを展開したスマイルカナと柴田騎手。だがその一方で、惜しくも馬券圏内を逃したのが、迷える素質馬・プロディガルサン(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
きれいなスタートを切ると、鞍上の荻野極騎手は早めの仕掛けを選択。外からグイグイと力強く進出し、最後の直線の入り口では2番手につけていた。だが、そこからもうひと伸びを欠いてしまい、ゴール前でラセット、ミッキーブリランテらに交わされ、アタマ差の4着に終わった。
「プロディガルサンはソラを使う悪癖があります。今回もスマイルカナについて行き、競り合うことができれば結果は変わったかもしれません。スマイルカナに離され、後続とも距離が開いてから、ちょっと手応えが怪しくなったようにも見えました。相変わらず、勝ちきれないですね」(競馬記者)
騎乗した荻野騎手は「コーナーの入口で番手を取る形」だったと明かし、「早めに動かして、ラストはしんどいのかなと思いましたが、良いところまで追い詰めています」と『ラジオNIKKEI』の取材に明かす。だが、このコメントの一部に違和感を抱いたファンも多いようだ。
「最後に荻野騎手が『もう少し外枠なら良かった』と語ったと書かれているんですよね。プロディガルサンは8枠17番。18頭立てだったので、外にもう1頭いますけど、これ以上外枠を望んでもあまり意味はないはず。おそらくコメントを取った人間が『内枠』と聞き間違えたのでしょうね。
ただ、その人間だけを責められないですよ。デビュー2年目に47勝をあげてプチブレイクした荻野騎手ですが、取材陣や関係者の評判は散々。レース後の取材でも『何も言うことはない』『馬が走らない』など、けんもほろろな対応を見せるんです。今回は惜しい結果だったこともあり、頭に血がのぼり、取材に対してついついいつも以上に素っ気ない返しをしたのでは? それで間違ってしまった可能性もあります。良好な関係を築けていれば、このようなこともないと思うんですけどね」(競馬記者)
かつて「若手のホープ」と呼ばれた荻野騎手だが、年々勝ち星が右肩下がり。5年目の今年に至っては、ここまで(22日現在)わずか9勝と輝きを失いつつある。その一端には、本人がメディアだけではなく、関係者にも横暴な振る舞いを見せたため「天狗になっている」と悪評が立ち、一部厩舎から“NG”が出されているからだともいわれている。実力はあるだけに襟を正すことができれば、復活することもできると思うのだが……。