【帝王賞(G1)展望】「史上初」の連覇がかかるオメガパフュームは充実一途! 前走「初黒星」クリソベリルと久々「大敗」ルヴァンスレーヴの巻き返しはあるか!?

 24日(水)、大井競馬場では2020年上半期のダート王決定戦・帝王賞(G1)が行われる。今年はJRAから7頭、地方から7頭の合計14頭が集結した。

 JRA勢は2011年から9連勝中。今年のメンバーを見る限り、連勝を「10」に伸ばすのはまず間違いないだろう。なかでも昨年の覇者オメガパフューム(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)に注目が集まる。

 これまで大井競馬場での「3-1-0-0」を含め、地方では「3-3-0-0」と、パーフェクト連対を誇るオメガパフューム。前走の平安S(G3)は、5か月の休み明け、さらに59kgという酷量を背負わされたが、他に付け入る隙を与えず、まさに横綱相撲で完勝した。

 1年前も平安Sをステップレースに選んだが、その時は3着に敗れており、充実度は昨年以上。通算「8-2-1-0」の右回りなら馬券圏外は考えづらく、レース史上初の連覇達成は手の届くところにある。

クリソベリル JBISサーチより

 昨年12月にチャンピオンズカップ(G1)を制したクリソベリル(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が前走からの巻き返しを図る。2月のサウジカップでは世界の強豪馬に果敢に挑戦。5着でも約1億1000万円を手にすることができた一戦は、惜しくも7着に敗れ、初黒星を喫した。

 その後はドバイワールドC(G1)に向け、現地で調整されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催は中止、無念の帰国となった。帰国後はノーザンファームしがらきに放牧に出され、5月下旬に栗東に帰厩。20日(土)の最終追い切りでは、栗東坂路で52秒1-12秒6をマークするなど順調に調整されている。

 国内ではいまだ無敗のクリソベリル。昨年のジャパンダートダービー(G1)を制したコースで復活を期す。

 2年前のチャンピオンズカップを制したルヴァンスレーヴ(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)は長期休み明けをひと叩きされ、変わり身に期待がかかる。前走のかしわ記念(G1)は、実に1年5か月ぶりの実戦にもかかわらず、2番人気に支持された。しかし、道中2番手の好位を進むも、直線失速し、勝ち馬から1秒6差の5着に終わった。

 オメガパフュームとはこれまで2度対戦。2年前のジャパンダートダービーとチャンピオンズカップでいずれも快勝しており、3度目の直接対決でも“同期”に意地を見せたいところだ。

 鞍上にはテン乗りのD.レーン騎手が指名された。昨年は来日最終騎乗となった帝王賞をオメガパフュームで制しており、自身2連覇が懸かる。だが、21日(日)のユニコーンS(G3)をカフェファラオで制したが、調子自体は決していいとは言えない。土日は、東京競馬場で合計18鞍に騎乗し、全て3番人気以上の有力馬への騎乗だったにもかかわらず、僅か2勝に終わった。

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