エアグルーヴの祖母に持つ超良血馬ヴァナヘイムが出陣!2歳戦屈指の出世レースを試金石に、ついに本領発揮か!?
1997年の年度代表馬エアグルーヴを祖母に持つ超良血馬ヴァナヘイム(牡2歳、栗東・角居勝彦厩舎)がデビュー2連勝を懸けて、29日の萩S(OP、芝1800)に出走する。
祖母のエアグルーヴは現役時代、牝馬ながらに天皇賞・秋(G1)を勝つなど牡馬顔負けの女傑だったが、繁殖牝馬としてもエリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴを輩出するなど大きな成功を収めている歴史に残る名牝だ。
そのアドマイヤグルーヴからは、昨年の2冠馬ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)が輩出されており、ヴァナヘイムはその従兄弟にあたる超良血だ。母グルヴェイグもマーメイドS(G3)を勝つなど活躍した。
だからこそデビュー前から大きな期待を背負っていたヴァナヘイムだったが、8月28日のデビュー戦は、まさにその期待に違わぬ圧巻の内容だった。
雨の中、小倉の芝1800mで行なわれた新馬戦でヴァナヘイムは、浜中俊騎手を背に単勝1.3倍の圧倒的な人気を集めた。
11頭立ての10番枠から好スタートを切ったヴァナヘイム。無理せず先頭集団を見る形で中団やや前へ。雨の影響もあって最初の3ハロンは38.8秒という遅い時計だったが、行きたがる素振りはない。浜中騎手の腕もあるが、前に馬を置かずに折り合っていた。