JRA「26戦全敗」社台RHの悲願達成へ! 宝塚記念(G1)と好相性のステイゴールド産駒がまたしても大暴れか!?
28日(日)、阪神競馬場では上半期を締めくくる一戦、宝塚記念(G1)が開催される。スティッフェリオ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は6歳を迎え、ここ2戦続けて人気薄で好走。好メンバーがそろったここでも一発を狙う。
重賞3勝の実績を誇るスティッフェリオだが、昨年までG1の舞台では5戦して「14着→7着→7着→12着→13着」と掲示板にも載れずにいた。しかしG1・6度目の挑戦となった前走の天皇賞・春では、3番手から早めに抜け出し、驚異の粘り腰を発揮。ゴール寸前でフィエールマンに交わされたが、ハナ差2着という接戦を演じた。
6歳で本格化の兆しを見せるその姿は、7歳時に香港でG1初制覇を飾った“遅咲き”の父ステイゴールドを思い起させる。父の産駒は宝塚記念にめっぽう強く、2009年から14年までの6年間で4頭(ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ゴールドシップ=2勝)が実に5勝を挙げている。
しかし、ステイゴールド自身は現役時代、宝塚記念に4度出走したが一度も勝つことはなかった。
「父(のステイゴールド)は4歳時に初めて出走した宝塚記念(1998年)で9番人気の低評価を覆し、サイレンススズカの2着に入りました。翌年はグラスワンダーとスペシャルウィークに大きく離されましたが、7番人気で3着と好走。6、7歳時はいずれも5番人気で4着に入るなど4戦全てで人気を上回る着順という好結果を残しました。
ステイゴールドの血を受け継いでいるスティッフェリオなら今年も人気以上の好走は間違いないでしょう。昨年は8番人気で7着でしたが、この春の充実度は昨年以上。前走のような展開に持ち込むことができれば、一発の可能性はあると思いますよ」(競馬誌ライター)
ステイゴールドとスティッフェリオの父子は、ともに同じ社台レースホース(以下、社台RH)の所有馬だ。春のグランプリ制覇は社台RHにとっても長年の悲願である。
これまで社台RHは、のべ26頭を宝塚記念に送り込んできたが、その成績は「0-4-3-19」。1996年サンデーブランチから、97年バブルガムフェロー、98年ステイゴールドまで3年連続2着という悔しい経験もした。2005年には、ハーツクライがクビ差の2着に入ったが、それ以降は昨年のスティッフェリオまで6頭が出走しているが、馬券に絡むこともできていない。
この春、突如充実期を迎えたスティッフェリオ。社台RHに悲願の宝塚記念制覇をもたらそうとしている。