JRA金子真人氏「3代目」白毛馬の母は人気を博したアノ馬! 「4馬身差」快勝ジャカランダレーンに続き、オーナーが送り込む注目馬がデビュー!
先週、阪神開催では金子真人オーナーゆかりの血統馬2頭が大活躍だった。
まずは、4日の阪神5R芝1400mの新馬戦に出走したジャカランダレーンが4馬身差の快勝でデビューを飾った。父ラブリーデイ、母ウリウリという血統は、父系にキングカメハメハ、母系にディープインパクトを持ち、祖父母まですべてが金子オーナーの所有馬という夢の配合である。
続いて、5日の阪神10R西脇特別(2勝クラス)ではラインベックが初ダートで勝利を収めた。こちらも父ディープインパクト、母アパパネで、両親ともに現役時代は金子オーナーが所有した馬で12冠ベビーとして注目を集めた馬だ。デビューから2連勝してクラシックにも期待されたが、G1では結果を出すことができなかった。だが、今回ダートという新境地を見事に切り開き、今後に注目が集まる。
この勢いに乗って、今週も金子オーナーが新馬戦に注目の血統馬を送り込む。12日の函館5R芝1800mの新馬戦にソダシ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)が出走を予定している。
父クロフネ、母ブチコという“金子血統”のソダシ。最も注目すべき点は、母と同じ白毛馬ということだろう。白毛馬とは突然変異で生まれるため、非常に希少価値が高い存在である。実は、祖母のシラユキヒメも金子オーナーが所有した白毛馬で、ソダシは3代目にあたる白毛馬なのだ。
「シラユキヒメは白毛ということで大きな注目を集めましたが、結局勝利を挙げることができませんでした。しかし、同馬の遺伝史を持つ仔には白毛馬が誕生しやすくなっているため、多くの白毛産駒を残しています。
その中から、ホワイトベッセルが白毛馬による中央競馬初勝利、ユキチャンが交流重賞制覇、孫にあたるハヤヤッコはレパードS(G3)勝利と大活躍しています。これらすべて金子オーナーの所有馬ですから、白毛馬のオーナーの代名詞とも言えますね」(競馬記者)
また、ソダシの母ブチコは白い馬体にブチ模様がある特徴的な見た目で人気を博した馬だ。厩務員もブチ模様の衣装だったことで話題を呼んだことも、記憶に新しいのではないだろうか。同馬は一度オープン入りしたものの、重賞まであと一歩届かずに引退。その悔しさを晴らすのがソダシの使命なのかもしれない。
2日の1週前追い切りは函館ウッドコースで僚馬(2歳新馬)を2馬身追走する形で行い、最後は1馬身先着。5ハロン71秒8、ラスト12秒9の時計を記録し、デビュー戦に向けて順調な動きを見せている。
一族の多くはダートでの活躍をしているが、ソダシは芝でのデビュー。白毛馬の芝重賞制覇となれば「史上初」の快挙となる。偉業に向けて、まず新馬戦を突破して欲しいものだ。