JRA札幌芝は驚異の単勝回収率「546%」! アノ馬の札幌記念(G2)参戦を裏付ける驚愕データにラッキーライラックも戦々恐々か
29日、日本ダービー(G1)で7着のブラックホール(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)が札幌記念(G2)に向かうことが明らかになった。
札幌記念といえば、昨年はブラストワンピース、フィエールマン、ワグネリアンが出走した夏競馬を代表するビッグレースだ。今年も大阪杯(G1)の勝ち馬ラッキーライラック、昨年のヴィクトリアマイル(G1)の勝ち馬ノームコアが出走を予定しており、ハイレベルな一戦となることが予想される。
今年の皐月賞(G1)で9着、日本ダービーで7着とG1レースでは結果を残せなかったブラックホール。札幌記念では厳しい戦いとなることが予想されるが、そうでもないかもしれない。
ブラックホールの札幌と函館での成績は[2-1-0-0]と連を外したことがないように、洋芝のコースと好相性。昨年の札幌2歳S(G3)を制した舞台なら、再び活躍することが期待できそうだ。
「コントレイル、サリオスに全く歯が立たなかったようにブラックホールは世代トップクラスとは呼び難い存在です。それでも得意の札幌コースとなれば、ラッキーライラックに勝てるとまでは言いませんが、入着のチャンスは十分にあるのではないでしょうか。ゴールドシップ産駒の洋芝適性は目を見張るものがありますからね」(競馬記者)
ゴールドシップ産駒のこれまでの芝成績は以下の通りだ。
芝全体:[29-26-42-228](勝率8.9%、連対率16.9%、複勝率29.8%)
函館・札幌:[6-3-7-18](勝率17.6%、連対率26.5%、複勝率47.1%)
札幌のみ:[3-1-1-4](勝率33.3%、連対率44.4%、複勝率55.6%)
初年度産駒が昨年デビューしたばかりのため、洋芝のサンプル数はまだ少ない。その分、データとしてブレがあるかもしれないが、芝全体での勝率が8.9%に対して、洋芝では倍に近い17.6%の勝率を誇っている点は見逃せない。また、洋芝での単勝回収率は184%と、函館、札幌開催でゴールドシップ産駒が出走すれば、買いとも言える数字だ。
さらに札幌では勝率33.3%で、単勝回収率「546%」という驚異の数字を叩き出している。先週の札幌開催では4頭が出走し、[2-0-1-1]という結果だったため、今年もこの傾向は続いていると言えるだろう。
ここまでの数字からもゴールドシップ産駒が洋芝コースを得意としていることは間違いなさそうだ。それだけにブラックホールが輝きを取り戻すには札幌記念は絶好のチャンスかもしれない。
「夏は牝馬」という格言があるように、「夏の北海道はゴールドシップ」に期待が出来そうだ。