JRA夏のWIN5でアノ騎手が問答無用の大暴れ! 15番人気アドマイヤジャスタに続き、11番人気レッドアネモスでも大穴!
吉田隼騎手はレース後に「枠順もよく理想のポジションで運べました。今日は1枠だったので枠なりのポジションで、最後も狭いところからこじ開けて(くれ)!という気持ちでした」と振り返った。キャリア17年目にして、自身初となった札幌での重賞初勝利を達成した。
この日、平穏決着の多かったWIN5の対象レース。11番人気の激走により、3つ目の対象レースを終えて残り票数は6万2401票から一気に601票まで激減した。5つ目の対象レース新潟11R関越S(OP)は1番人気のザダルが人気に応えて勝利したこともあり、レッドアネモスと吉田隼騎手のコンビが大きく配当を跳ね上げる立役者となっている。
また、吉田隼騎手といえば7月19日のWIN5でもこの日、3つ目の対象レースとなった函館記念(G3)で15番人気アドマイヤジャスタを勝利に導いて大波乱を起こした。4つ目の対象レース中京記念(G3)でも18番人気メイケイダイハードが勝利してキャリーオーバーとなる片棒を担いだ格好だ。
函館記念のレース後にも「のんびりしている馬なので、スタートが上手く切れればと思っていました。思ったよりも出てくれて、良い位置で競馬ができました」とコメントしたように、好結果の裏にはポジション取りが大きく影響していることが見て取れる。
大穴を開けた2レースに共通していることは、前過ぎず後ろ過ぎずの絶妙なバランス感覚だろう。同じ穴でも超スローペースの前残りや超ハイペースの直線一気がハマった結果とは一線を画しているのが特徴だ。それだけに人気薄の2頭とはいえ、これは他の騎手であれば勝てたかどうかはわからないともいえるだろう。
「今年の夏で最も存在感のある騎手といえるかもしれません。例年、夏競馬は得意としている騎手ですが、想像以上の大活躍といえる内容ですね。北海道開催へと切り替わった途端に函館記念、クイーンSを連勝したのは凄いの一言です。
かといって重賞で見せた好調ぶりとは逆に、それ以外のレースでは人気馬での取りこぼしも目立ちます。この辺りのムラがなくなってくれば、さらに上のレベルに上がって行けそうです。別に平場で手を抜いている訳でもないでしょうから、因果関係はわかりませんが(笑)」(競馬記者)
現在、重賞の騎乗機会で2連勝中と絶好調の吉田隼騎手ではあるが、実は函館記念で今年の重賞初勝利を決めるまでは、馬券内なしの12連敗だったことは驚きである。
不調だった春とは対照的な好結果を残しているといえるだろう。
今週はアディラートとのコンビで日曜札幌のエルムS(G3)に騎乗予定の吉田隼騎手。
現在絶好調の手綱捌きで、パートナーに初の重賞勝利をプレゼントすることができるだろうか。