JRA新潟記念(G3)坂井瑠星「怠慢騎乗」に疑問の声!? サトノガーネット究極「上がり31.9秒」鬼脚も4着……
さすがに腹を括り過ぎてしまったか……。
6日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)は、2番人気のブラヴァスが優勝。鞍上の福永祐一騎手は相棒をサマー2000シリーズ王者へ導くと共に、自身3度目となるサマージョッキーズシリーズ制覇を大きく手繰り寄せた。
その一方、上がり3ハロン31.9秒という究極の末脚を引き出しながら、4着に敗れてしまったのが、サトノガーネット(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)の坂井瑠星騎手だ。
18頭立てで行われたサマー2000シリーズの最終戦。戦前の想定通り、ウインガナドルがハナを切る展開だったが、スローペースを見越したM.デムーロ騎手のジナンボーが、インをスルスルと上がってハナへ。スタートが一息だったサトノガーネットは、迷わず後方からの競馬となった。
1000m通過は61.9秒。この日、同じ新潟の芝2000mで行われた2歳未勝利の1000m通過が62.4秒。さらに1200m通過では74.8秒に対して、新潟記念は74.9秒と2歳未勝利よりも遅い超絶スローに。そうなると、待っているのは新潟の長い直線を活かした究極の切れ味勝負だ。
そんな中、依然最後方のまま直線を迎えたサトノガーネットは大外に持ち出される。馬群が荒れた内馬場を嫌って、外へ外へ流れる中、サトノガーネットはついに外埒沿いに到達した。
そこからの伸びは目を見張るものがあったが、レースそのものの上がり3ハロンが33.1秒では、鬼脚も不発……。最後は馬券圏内に一歩届かない4着に終わった。
「8番人気で4着ですから、結果だけを見れば悪くない競馬。しかし、ゴール前は凄い勢いだっただけに『もう少しだけでも位置を取りに行っていれば……』と思ってしまう、もったいない内容でした。サトノガーネットとしては最高の末脚を発揮したと思うんですが、ちょっと坂井騎手が腹を括り過ぎてしまったのかもしれませんね」(競馬記者)
ちなみにサトノガーネットが記録した3ハロン31.9秒は、同じ新潟競馬場で行われた今年のアイビスサマーダッシュ(G3)の上がり最速を上回るもの。直線1000mを走る極限のスピードレースの最速を上回った“鬼脚”を発揮しても4着という結果は、なんとももどかしいと述べざるを得ないだろう。
これにはネット上の競馬ファンも、SNSなどを通じて「上がり31.9秒で届かんとか」「このレースで、最後尾から大外ぶん回しは……」「馬は間違いなく強い」「これは騎手の怠慢でしょ」とサトノガーネットの走りを称賛する一方で、坂井騎手の騎乗には疑問が残ったようだ。