JRA福永祐一「コントレイルVSシルバーステート」No.1ホースは!? 2020年「圧倒的な排気量があった」未完の大器への“思い”を再び激白!
「福永騎手のシルバーステートに対する思い入れは相当なもの。このレース(シルバーステートが勝った垂水S)の約3カ月後に行われたジョッキーフェスティバルの席でも『これまで乗った中で一番、心に残っている馬は?』という質問に『シルバーステートですかね』と答え、『心に残るというか、あれが今まで乗ってきた中で一番良い馬』と最高の評価を与えていました。
今年、無敗の三冠に挑むコントレイルと、どちらが上なのか――。機会があれば、ぜひ聞いてみたいところです」(競馬記者)
当時の福永騎手はまだコントレイルと出会う前だったが、すでに日米オークスを制し、サートゥルナーリアらの母としても名高いシーザリオ、その息子で菊花賞(G1)やジャパンC(G1)を制したエピファネイア、ドバイターフ(G1)を勝った際、世界No.1の評価を受けたジャスタウェイなど、数々の歴史的名馬に騎乗している。
それらを差し置いて「今まで乗ってきた中で一番良い馬」と熱く語ったシルバーステートが如何に大きな可能性を秘めた馬だったのかは、もはや語るまでもないだろう。
ただ、福永騎手とシルバーステートの物語はまだ終わっていない。本馬は引退後に種牡馬入りしており、来年2021年にはその産駒たちがデビューを迎える。
「楽しみ、楽しみ。そりゃ、楽しみです」
『DMMバヌーシー公式チャンネル』の動画内でも、その期待を隠さなかった福永騎手。「オープン特別も勝ってない馬が、あれだけの種付け頭数が来るって、普通考えられない」と語った通り、シルバーステートは初年度から191頭の種付けが行われるなど、競走実績を大きく上回る人気を集めている。
「どういった仔を出してくれるのか、非常に楽しみですね」
そう語った福永騎手が目指すのは当然、父の無念を晴らすような大活躍だろう。まずはこの秋、コントレイルで歴史的偉業を達成し、騎手としてまた1つ大きな階段を上った姿で、シルバーステートとの“第2章”を再開したいに違いない。