見せろベテランの味! マイルCS2年連続2着の老兵フィエロが「不安要素アリ」の人気馬に襲いかかる?
20日に開催されるマイルチャンピオンシップ(G1)。秋のマイル王を決定する重要なレースではあるが、このレースの「神」に愛されているようなそうでもないような馬が1頭存在する。
それがフィエロ(牡7 栗東・藤原厩舎)。重賞勝利は一度としてないものの、重賞で高い確率で馬券に絡むことで毎度なかなか人気する実力馬だ。これまでの重賞戦績は(国内0・4・3・4)である。
その中でもマイルCSは現在2年連続2着。一昨年は同じくマイルの好走馬仲間だったダノンシャークとの激しい叩き合いの末わずかに敗れ、昨年はモーリスが新たなマイルの絶対王者に君臨する瞬間の目撃者となってしまった。昨年はともかく、一昨年をモノにできなかったのが悔やまれるところか。
この馬もベテランの7歳。春の安田記念こそ最強マイラーモーリスに迫る3着に入ったものの、秋初戦1番人気で臨んだスワンSでは、勝ち馬サトノアラジンと同じ位置で進めたものの為す術なく9着に敗れた。馬齢による衰えもいよいよ隠せなくなってきたようにも思えるのだが……。
前走スワンSではスタートでつまずいた部分もあり、1400m戦では致命的であった。11日に行われた1週前追い切りでは、CWコースを5ハロン68秒9-12秒1の好時計をマーク。藤原英調教師も「馬が軽くなっている。勝負できると思う」と復活に期待を覗かせている。