JRA戸崎圭太「武豊・ディープインパクト」のイメージ再現も……サトノフラッグ巻き返し必至の菊花賞(G1)連対20頭中15頭の「共通点」とは
21日に中山競馬場で行われたセントライト記念(G2)は、4番人気のバビットが逃げ切り勝利。破竹の4連勝で「打倒コントレイル」の筆頭に躍り出た。
一方、1番人気に支持されたサトノフラッグ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)はレース後、戸崎圭太騎手が「怖いなと思っていた馬に勝たれてしまった」と振り返った通り、最後の直線でバビットを捉えに行ったものの2着……。
決して悪い結果ではないが、本番の相手は三冠の懸かるコントレイル。菊花賞(G1)の逆転勝利には“黄色信号”が灯ったといえるだろう。
だが、そんなサトノフラッグにも決して「収穫」がなかったわけではない。
新馬戦以来、待望のコンビ復活となった戸崎騎手が「イメージ通りにいい感じで行けた」と語った「イメージ」とは、まさしく勝負所の3、4コーナーで見せた強烈な「まくり」に他ならない。
まるで、武豊騎手が騎乗して重賞初制覇を飾った弥生賞ディープインパクト記念(G2)の走りを彷彿とさせるものだった。
「3、4コーナーはこの馬らしい迫力満点のまくりでしたし、一瞬、勝てるかと思ったんですが、戸崎騎手が『休み明けのぶん最後は伸び切れなかった』と話していた通り、最後は勝ち馬と同じ脚色になってしまいましたね。
今回負けたことで、菊花賞ではさらに評価が下がることになるかもしれませんが、個人的にはセントライト記念組で『一番魅力を感じる走り』だったと思っています」(競馬記者)
記者がそう語るのは「2つの理由」があるようだ。