「壁」を破れるか!? マイルCS隠れた実力馬マジックタイムの「成長曲線」と「不安要素」

マジックタイム(競馬つらつらより)

 20日開催のマイルCS(G1)。これといった本命がいない混戦模様だけに、ここでの「戴冠」を狙う伏兵も多いに違いない。

 その中でも「隠れた実力馬」としてファンの注目を集めているのがマジックタイム(牝5 美浦・中川厩舎)だ。

 ここまで20戦して(5-7-1-7)と13戦で馬券に絡む安定感を有しており、今年ダービー卿チャレンジ(G3)で初重賞制覇を飾るなど、緩やかな成長曲線を描く同馬。2歳時には阪神JF、3歳時はオークスにも出走するなどもともと実力はあった。

 さらに、前走府中牝馬Sでは2番人気2着と惜しくも敗れたものの、同レース勝ち馬は先週エリザベス女王杯を制したクイーンズリング。後塵を拝したライバルが初G1制覇を果たしたとなれば、わずか0.2秒差で敗れたマジックタイムにとっては相当な追い風である。

 ここ最近は先行、追い込み、差しと脚質も多彩になり、重賞戦線でも結果が安定してきている。牡馬混合戦だけに勝利は簡単ではないが、馬券圏内の可能性は十分ではないか。

 ただ、不安もある。同馬は全体成績こそ高水準なものの、これまで3回挑戦したG1レースではいずれも掲示板外。どことなく「縁のなさ」を感じさせる成績だ。春のヴィクトリアマイルでも上位陣を追いかけるので精一杯の6着。単純に「力が足りない」ということも……。

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