JRA“崖っぷち騎手”がコントレイルを脅かす!? WIN5「2億円」演出の穴ジョッキーと歴代菊花賞馬の流れを汲む上がり馬が大波乱を起こすか
27日、中京競馬場で行われた神戸新聞杯(G2)はコントレイルの優勝で幕を閉じた。2着のヴェルトライゼンデ、3着のロバートソンキーまでに菊花賞(G1)の優先出走権が与えられた。
直線で抜け出してから、持ったままで2馬身差の圧勝を決めたコントレイル。単勝1.1倍という圧倒的なファンの支持に応える内容で、無敗の3冠獲得に向けて万全をアピールする走りだった。
その一方、14番人気の低評価を覆して3着に好走したロバートソンキー(牡3歳、美浦・林徹厩舎)も侮れない存在になりそうだ。
これまでキャリア3戦、前走は1勝クラスで2着ということで、格下評価だったロバートソンキー。レースはコントレイルを前に見る形で後方から進め、直線で鋭い伸びを見せて3着に食い込んだ。菊花賞の優先出走権を獲得し、本番では更なる上積みが期待される。
過去20年の菊花賞で、神戸新聞杯組から15頭の勝ち馬が出ているように、最も相性のいいトライアルレースを好走したことで、本番でも軽視できないだろう。
そして意外なことに、同期間で神戸新聞杯の1着馬が菊花賞5勝に対して、3着馬が「6勝」していることも見逃せない。
「菊花賞は夏の上がり馬が勢いそのままに戴冠するケースがよくあります。そういった馬は前哨戦で敗れても、そこからの上積みがあり本番で逆転しています。
ロバートソンキーもキャリアが浅いですし、ケガで長期離脱していて今年の5月に復帰したばかりです。春の実績馬に比べて、伸びしろでは1番期待できるのではないでしょうか」(競馬記者)
実際に、トーホウジャッカル、ビッグウィーク、オウケンブルースリ、ソングオブウインドなどの上がり馬が神戸新聞杯3着から巻き返している。ロバートソンキーにもその資質が十分にあるだろう。
また、鞍上の伊藤工真騎手も波乱の立役者になる可能性を秘めている。