JRA武豊「必ず見返してやる」挫折から始まった凱旋門賞(G1)激闘史! 「今でも悔しさで目が覚める」ディープインパクトよりも世界の頂点に迫った「19年前」の記憶
「世界で一番強い」と信じたパートナーと挑みながらも予想外の結末を迎えたことに「今でもあの敗戦の悔しさで目が覚めることがあります」と、後に武豊騎手は述懐している。
以降も2008年メイショウサムソン10着、10年ヴィクトワールピサ7着、13年ディープインパクトの仔キズナ4着、18年クリンチャー17着、19年ソフトライト6着と武豊騎手の凱旋門賞制覇への挑戦は続いている。
そしてジャパンをパートナーに迎えて9度目となる今年も勿論、挑戦だけで終わらせるつもりはない。
「血統的にもジャパンは3着に入ったサガシティの甥にあたる血統なんです。欧州の馬なのに由来は佐賀市、甥っ子は日本を意味するジャパンと来れば何かの縁でしょうか。
エネイブルとラブは強敵ですが、ジャパンにはサガシティと武豊騎手の最高着順更新の期待もかかっていますね」(競馬記者)
ジャパンを管理するA.オブライエン師を武豊騎手も「馬の状態に納得がいかないときは絶対にゴーサインを出さない人なので、逆に言えばそれが出たときは好調モードに入ったということです」と信じている。
騎乗するのは昨年の凱旋門賞4着馬。一時は「来年の欧州のエースになるのではないか」と言われていたほどだ。近走は不振が目立っているが、元々のポテンシャルを考えると、状態さえ戻っていれば、チャンスは十分にありそうだ。