JRA“コントレイル後継者候補”が今週末に登場!? リーディングトレーナーを独走する矢作芳人厩舎が送り出す期待の超良血馬
先週末に開催された神戸新聞杯(G2)を快勝し、無敗の3冠馬に向けて視界良好なコントレイル。同馬の活躍もあり、管理する矢作芳人厩舎は現在すでに45勝。キャリアハイを更新するペースで勝ち星を積み重ね、調教師リーディングで1位を独走している。
“厩舎の顔”だったリスグラシューは昨年で引退したものの、それに代わるようにコントレイルが台頭。さらに同馬の活躍に牽引される形で、その“後輩”たちも躍動している。
2歳世代の牡馬では11月のデイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇を狙うホウオウアマゾンを皮切りに、クローバー賞(OP)勝ち馬カイザーノヴァ、札幌2歳S(G3)3着バスラットレオンなど素質馬が名を連ねる。また牝馬も新馬戦を8馬身差で勝利したポールネイロンが3日のききょうS(OP)、ディープインパクト産駒のタウゼントシェーンは4日(日)のサフラン賞で、それぞれ上積みを狙うなど将来性バツグンの若駒もいる。
コントレイルの後継者候補とも考えられるほどの才能を秘めた競走馬が集った矢作厩舎。その厩舎からまた楽しみな1頭が今週末デビューする。それがテンカハル(牡2)だ。
テンカハルは父キングカメハメハ、母ジンジャーパンチ、母父Awesome Againという血統。半姉には毎日王冠(G2)など重賞4勝のルージュバック、半兄に今年の夏の上がり馬ポタジェなどがいる。2019年のセレクトセールで(株)サラブレッドクラブライオンが2億9000万円で落札していた。
「10月3日(土)の中京5R・新馬戦(芝2000m)に、藤岡佑介騎手で出走を予定しています。1週前追い切りではJDD(G1)勝ち馬ダノンファラオと併せられ、半馬身差先着を許したものの、動き自体は悪くなかったです。
ただテンカハルは昨年末に転倒して骨折しています。競走能力に支障が出る箇所ではなかったものの、気性には少々難がありそうですね。しかしケガをしてから半年以上も経っているので、精神面も成長して落ち着いていれば、ライバル相手に引けを取らない走りを見せてくれそうです」(競馬誌ライター)
ジンジャーパンチ産駒は6番仔サザンスパークル(父ハーツクライ)が、脚部の故障のため、未出走で引退。その前例があったため、このケガで悪い予感が頭をよぎったファンも多かったようだが、テンカハルは無事に出走を果たすことができそうだ。
テンカハルには新馬戦では、厩舎の先輩コントレイルを彷彿とさせる走りを見せてもらいたい。