JRA・C.ルメール1番人気「不退転の大暴走」に非難轟々!? アーモンドアイ惨敗ら“毎度” お馴染み「最後は疲れてしまいました」コメントにうんざり……
30日、船橋競馬場で行われた交流競走・日本テレビ盃(G2、ダート1800m)は、5番人気のロードブレス(牡4歳、栗東・奥村豊厩舎)が重賞初制覇。2着に3番人気のデルマルーヴル、3着に7番人気のストライクイーグルが入線したことで、三連単は10万馬券を超える波乱となった。
レース後の勝利騎手インタビューで「こんなに早く重賞を獲れると思っていませんでした。底知れぬ成長力を感じます」とロードブレスを絶賛した三浦皇成騎手。今年からダートに転戦し、これで6戦5勝の快進撃を続ける相棒に「この馬ともっと大きい所を狙っていきたい」と自身初のG1制覇の夢を託すなど、その評価はまさにうなぎ登りだ。
一方、5着に敗れ10万馬券演出に一役買ってしまったのが、1番人気のアナザートゥルースに騎乗していたC.ルメール騎手だ。
8枠14番の大外枠からスタートしたアナザートゥルースだったが、ゲートを出た直後からルメール騎手が押して押してハナ争いに。サルサディオーネが抵抗したこともあって、主導権争いが激化すると、1コーナーへ突入する頃には、すでに10馬身以上の長い隊列ができていた。
その後、最後の直線手前でサルサディオーネを交わして先頭に躍り出たアナザートゥルースだったが、その直後に失速……後ろから来たロードブレスに難なく交わされると、最後は5着に粘り込むのが精一杯だった。
「レース後に、逃げて9着に沈んだサルサディオーネの矢野貴之騎手が『2コーナーまで全速力で走ったような感じ』とコメントしたのも無理ないですね。レース序盤からアナザートゥルースに激しく競り掛けられたこともあって、最初の600mが33.8秒という芝のスプリント戦のような時計に。特に2ハロン目の10.2秒には目を疑いました。
これにはルメール騎手も『最後は疲れてしまいました』とコメントしていましたが、こんな超ハイペースで主導権争いをすれば、止まってしまうのは当然……。さすがにやや強引な騎乗だったと言わざるを得ません」(競馬記者)
ちなみに新潟の芝千直重賞として有名なアイビスサマーダッシュ(G3)の今年の2ハロン目が10.0秒。これだけを見てもダート1800mで行われた今年の日本テレビ盃の10.2秒が、如何に「異常」だったのかがわかる。
「ここまで5戦連続でハナに立っていたサルサディオーネの矢野騎手が、どうしても先頭を譲れなかった事情は理解できるんですが、好位から競馬できるアナザートゥルースのルメール騎手は、何故そこまでハナに拘ったのか。
大外枠だったので、いいポジションを獲るためにある程度飛ばす必要があったことは予測できましたが……。ちょっと“らしく”なかったですね」(別の記者)