JRAシリウスS(G3)浜中俊「またも斜行」で騎乗停止……「もういいでしょう」から3年、自身初のフェアプレー賞視野もご破算に
浜中騎手の大舞台による斜行といえば、やはり2016年のマイルCS(G1)が思い出される。レースこそミッキーアイルで勝利した浜中騎手だったが、最後の直線で斜行して4頭の進路に影響を与えたとして「23日間の騎乗停止」という極めて重い処分が下った。
さらに翌年のフィリーズレビュー(G2)で、またも斜行してしまった際には、ショックのあまり「もういいでしょう」とメディアの取材を途中で拒否してしまったのはファンの間でも有名な話だ。
だが、あれから3年。実は、今年の浜中騎手はここまでの制裁点がわずか6点と、年間30勝以上で制裁点10点以下だった騎手に贈られるフェアプレー賞獲得も視野に入っていた。
度重なる大舞台での審議により、すっかりファンからダーティーなイメージを持たれている浜中騎手だけに、自身初の受賞へ強い意欲があったのではないだろうか。
それだけに今回の斜行は、ただただ残念と述べる他ない。そして、またも重賞レースという大きな舞台で悪目立ちしてしまったことは、名誉回復に励んでいた浜中騎手にとってもショッキングな一戦になったといえるだろう。