JRAグランアレグリア止まらぬ進化で「リスグラシュー2世」を襲名!? 藤沢和雄「ちょっと重くて……」異例の前日追いもスプリンターズS(G1)完勝の杞憂
陣営はデビューから5戦すべて使われていたマイル戦から1ハロン距離を短縮される芝1400mを選択。レースではそれまでの先行策から一転して、後方待機策から2着に5馬身差をつける大楽勝を飾った。この勝利が、少女から大人の女性に成長する契機となったかもしれない。
474キロだった阪神Cから12キロ増の486キロで出走した春の高松宮記念で2着、さらに6キロ増えた492キロの安田記念ではアーモンドアイに2馬身半の差をつけて完勝。そして秋のスプリンターズSでもさらに12キロの大幅増と、3戦すべてで馬体を増やした。今年だけでも30キロ、デビューから約50キロ増とグラマラスさを増していたのである。
「馬体重の増加に比例して強くなっていったのはリスグラシューに通じるものがあります。
それまで善戦してもG1に手が届かなかった馬が、18年のエリザベス女王杯(G1)で初G1勝ちを遂げた契機となったのが、12キロ増で出走したその前の府中牝馬S(G2)でした。
この勝利をきっかけに同馬は快進撃を続け、G1・3連勝という輝かしい成績で引退の花道を飾りました」(競馬記者)
アーモンドアイを破ったところも2頭に共通している。
デビュー時の432キロから引退レースの有馬記念は36キロ増えた468キロと別馬のような進化をしたリスグラシュー。そして、馬体重の増量だけならリスグラシュー超えをしたといってもいいグランアレグリアの成長曲線はまだまだ未知数だ。
次走に予定しているマイルCS(G1)ではどのような進化を見せてくれるだろうか。