JRA毎日王冠(G2)ダイワキャグニー前走快勝もなぜ「去勢」!? 初重賞勝ち6歳馬にあえて陣営が決断した理由
「追い切りで自己ベストをマークしたくらいですから、効果てきめんだった可能性もありますね。実績的に種牡馬入りの期待は低かっただけに、陣営が競走馬としてもう一花咲かせたいと考えたのも納得できます。
地方に移籍したサウンドトゥルーも騙馬ですが、10歳になった今年もまだまだ元気に重賞で活躍をしています。日本ではそれほど目立っていませんが、海外では騙馬のG1馬も珍しくはありません」(競馬記者)
それでも日本の場合、「最終手段」の意味合いで去勢されるケースが多いことは確かだ。
一見、不思議に感じられる初重賞勝ちというタイミングでの去勢も、ダイワキャグニーの可能性を信じたからこそと考えられる。去勢されたからといって必ずしも好結果を得られるとは限らないリスクもあるだけに、陣営には大きな勇気を必要とする決断だったかもしれない。
この判断が正しかったことを証明する意味でも、毎日王冠のダイワキャグニーには大いに期待したい。