JRA川田将雅「競馬界が盛り上がる」京都大賞典(G2)「失われた半年」グローリーヴェイズはあの馬と酷似!? “最後の淀”で復活勝利は待ったなしか
過去に京都大賞典で3勝を挙げている川田騎手。そのなかでも、サトノダイヤモンドを復活へ導いた勝利は印象的だった。
16年の菊花賞、有馬記念とG1・2連勝を飾ったサトノダイヤモンドは、同年の最優秀3歳牡馬を受賞。4歳初戦の阪神大賞典(G2)も制し、天皇賞・春(G1)に挑むも3着に敗れた。歯車が狂ったのはここからだった……。
秋は凱旋門賞(G1)を最大目標にフランス遠征をしたが、フォア賞(G2)で4着、凱旋門賞で15着に大敗。帰国後も調子が戻ることなく3連敗を喫して、まるで別馬のようになっていた。
そんな状況で挑んだ5歳秋の京都大賞典は、川田将雅騎手との初コンビで出走。中団の位置取りからレースを進め、4コーナーで進出を開始すると抜群の手応えで先頭に立つ。最後は後続を振り切り、復活の勝利を挙げたのだった。サトノダイヤモンドがかつての輝きを取り戻した瞬間である。
川田騎手は「復活してくれて競馬界が盛り上がると思います。ダイヤモンドが選んでくれた位置でレースを進めました」とコメント。馬を信頼した騎乗が復活のカギとなったようだ。
グローリーヴェイズとサトノダイヤモンドには、偶然にも「5歳馬」「ディープインパクト産駒」「前走が宝塚記念で大敗」という共通点がある。
今回も川田騎手が復活へ導き、競馬界を盛り上げることになるだろうか。観客が戻った競馬場に新たなドラマが生まれるかもしれない。