JRA秋華賞(G1)岡田代表デアリングタクト、「ファンが望めば」熱い想いに競馬ファンも大興奮……コントレイルとの対決や凱旋門賞(G1)も視野!?

デアリングタクト JBISサーチより

 18日、京都競馬場では秋華賞(G1)が行われる。牝馬3冠の最終章のレースで、史上初となる無敗の牝馬3冠に挑むのがデアリングタクト(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 競馬史上、これまで牝馬3冠に輝いた馬は1986年メジロラモーヌ、2003年スティルインラブ、10年アパパネ、12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイとわずか5頭のみ。今年の天皇賞・秋(G1)で8冠を狙うアーモンドアイでさえ、デビュー戦を2着に敗れており、”無敗”での達成とはならなかった。

 この史上初の偉業を前にデアリングタクトが所属するノルマンディーサラブレッドレーシングの岡田牧雄代表が、非常に興味深い発言をしていたことは注目だ。

 詳細は本記事をご覧いただきたいのだが、岡田代表は『スポーツ報知』の取材に対し、デアリングタクトの今後について「私の思いはとにかく強い馬とやってほしい。例えば皆さんがコントレイルとの対戦が見たいと思えば、そうするべきだと思っている。凱旋門賞?競馬ファンが望めば、やってやりたい」と、同じく無敗3冠を目指すコントレイルや将来的な凱旋門賞への挑戦も視野に入れていることを語っている。

「近年は大手生産牧場に有力馬が集中していることもあって国内のみならず、海外のレースにG1級の馬が分散して使われることも珍しくありません。

勿論、それぞれに状態面の理由や適性の考慮があっての出走だとは思いますが、ファンからするとみたい対決が見られないという拍子抜けさせられる側面も否定できません。

一人の騎手に有力馬が集中することで競合を避ける”使い分け”や、対決を期待される馬の回避による”忖度”にファンが不満を持つのは仕方がないかもしれません」(競馬記者)

 そんな状況下、岡田代表のファンの希望を優先したいという発言は、競馬ファンなら誰もが感動するといっても過言ではないだろう。

 昨年11月に京都でデビュー勝ちしたデアリングタクト。2戦目となった2月のエルフィンS(L)では女傑といわれたウオッカのマークした同レースのレコードを0.1秒更新する1:33.6で駆け抜けた。一部では早くも”ウオッカ超え”の声も聞かれたほどのパフォーマンスに一躍クラシック候補と呼ばれる存在になる。

 桜花賞(G1)ではレシステンシアに1番人気を譲った。ライバルが前哨戦のチューリップ賞(G2)を3着に敗れていたとはいえ、5馬身差で圧勝した昨年の阪神JF(G1)と同じ舞台設定であること、現役最多5勝を誇る”桜花賞男”武豊騎手がコンビを組んだこともあり、デアリングタクトは2番人気に甘んじた。

 だが、レース後には2頭の立場は逆転する。

 フルゲート18頭のレースは雨で重馬場になった馬場も先行馬に味方した。スマイルカナが逃げ、レシステンシアは2番手から追走する。デアリングタクトは前にいる馬が邪魔になり、後方からの競馬。直線半ばで逃げ粘るスマイルカナを交わしてレシンステンシアが先頭に立ち、このまま2頭の前残りかと思われた展開を外から豪快に差し切った。

 必勝パターンで完敗を喫したレシステンシア陣営は、矛先をNHKマイルC(G1)に切り替えることになった。桜花賞の1600mからオークスは距離が延びて2400mとなることも、同馬の父が短距離向きのダイワメジャーということもあって、逆転の望みが薄いと判断された可能性が高いだろう。

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