JRAデアリングタクト「ゴリ推し放送」に非難轟々!? フジテレビ『みんなのKEIBA』秋華賞(G1)「2着馬」一度も名前呼ばれずレース終了の悲劇

「さあ、3コーナーのカーブに入ってきました。デアリングタクト、現在中団。ちょうど松山弘平、打倒デアリングタクトを掲げる17頭を差し置いて、さあいつでも動けるポジションを取りました! さあ、いつでも動けるデアリングタクト! 三冠へ視界はもう捉えているのか、デアリングタクト!」

「外から襲い掛かってきたのはオーマイダーリン、さらに一番外からパラスアテナも差を詰めてくる!」

「さあ、直線コース。まだ馬なり、まだ馬なり。直線コースに入ってデアリングタクト、見えたか三冠。内からはマルターズディオサ! さあ、真ん中から来たぞ、デアリングタクト来た! デアリングタクト来た! 外からはパラスアテナ、一番外からソフトフルート! しかし、捉えるか、捉らえたデアリングタクト! デアリングタクト先頭に替わった! 咲いた、咲いた三冠の花! 強く、たくましく、美しく、デアリングタクト三冠達成!」

 上記は、レースの実況を担当した吉原功兼アナ(関西テレビ)の3コーナーからゴールまでの実況の全文である。ややデアリングタクトに偏っている感は否めないが、一見するとボキャブラリーに富んだ名実況と言えなくもないだろう。

 ただ、この実況を聞いて(見て)、馬券に大きく関係する秋華賞の「2着と3着」が、どの馬だったのか、分かる人はそう多くないに違いない。

 何せ、10番人気ながらデアリングタクトに1馬身1/4差まで詰め寄り、2着に健闘したマジックキャッスルは、道中で一度名前を呼ばれただけに終わってしまったのだから……。

「JRAの公式には、グリーンチャンネルの方で中継された山本直アナ(ラジオNIKKEI)の実況がアップされているので、比較すると分かりやすいのですが、フジテレビ(みんなのKEIBA)の方の実況はデアリングタクトばかり追っていて、他の馬がどうなったのか全然わかりませんでした。

視聴率が大事な番組ですし、話題の注目馬をクローズアップしたい都合も理解できるんですが、せめて2着と3着だけでも何なのか紹介してほしかったですね。

番組では、その後もデアリングタクトの感想ばかりで、一向に2着、3着の馬名が出てこず……馬券を買っていたファンはヤキモキしたでしょうね。3着はソフトフルートとパラスアテナの際どい写真判定だっただけに仕方がないにしても、せめて2着がマジックキャッスルだった事実は、早めに伝えてほしかったところです」(別の記者)

 結局、番組上で2着マジックキャッスル、3着ソフトフルートが伝えられたのは、秋華賞の払い戻しを発表すると同時。すでに松山騎手の勝利騎手インタビューも終わり、デアリングタクトのゴールから、10分以上が経過した番組終盤だった……。

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