JRA武豊まさかの〇〇で「馬券が紙くず」……。菊花賞(G1)「コントレイル×ノースヒルズ軍団」がアノ悪夢を払拭へ
デアリングタクトの無敗牝馬3冠に続き、25日の菊花賞(G1)ではコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が父ディープインパクト以来、史上3頭目の無敗3冠制覇に挑む。
距離に一抹の不安があると言われてきたコントレイルだが、2400mの日本ダービー(G1)、そして2200mの神戸新聞杯(G2)を危なげなく勝ち、もはや同世代に敵はいない。あえて不安要素を挙げるとすれば、京都競馬場が未経験という点か。
京都芝3000mという舞台は、スタート直後が上りになっており、3コーナーまでわずか208mと短い特殊なコース。コーナーを合計6度回り、高低差4.3mの坂を2度上って下る。そして最大の難所が最初のホームストレッチだろう。15年前には、父ディープインパクトがここで掛かってしまったのは有名な話。その時は鞍上の武豊騎手がうまく馬をなだめて事なきを得た。
コントレイルにとって最初で最後になるかもしれない京都競馬場での敵はこのコースと己だけだろう。もしコントレイルが勝てば、ノースヒルズ生産馬にとっては初の菊花賞制覇となる。
これまでノースヒルズ生産馬は、コントレイルを含めて皐月賞を2勝、日本ダービーを3勝しているが、菊花賞には縁がない。菊花賞制覇に最も近い存在だったのが2014年のダービー馬ワンアンドオンリーだった。
秋初戦の神戸新聞杯を快勝し、単勝オッズ2.4倍の1番人気で迎えた菊花賞。横山典弘騎手を背に、15番枠からスタート。しかし、この外枠が仇となり、道中は終始外を回らされ、9着に敗れた。
そして、“ノースヒルズ軍団”が忘れられないのは18年前の菊花賞だろう。その年のクラシック第1弾、皐月賞を15番人気で制したのがノースヒルズ生産馬のノーリーズン。奇しくも馬主名義はコントレイルと同じ前田晋二氏だった。
ノーリーズンは、皐月賞を勝った後、ダービーでは8着に敗れていた。しかし、秋初戦の神戸新聞杯で2着に好走すると、菊花賞ではデビュー7戦目にして初めて1番人気に支持された。
単勝オッズ2.5倍、多くのファンがスタンドで見守る中、“悲劇”は起こった。
「あーとっ、内で落ちた!ノーリーズン、落馬!」