JRA松山弘平「持ったまま」外国産馬アメリカンシード「初ダート」で激変! コンビの勢いそのままに「7馬身差」の圧勝劇!
24日、重馬場で行われた京都8R・3歳以上1勝クラス(ダート1800m)は、2番人気のアメリカンシード(牡3歳、栗東・藤岡健一厩舎)が7馬身で圧勝した。
今回が初のダート戦となったアメリカンシード。父Tapitは2014年から2016年の北米リーディングサイアーで、その血統からもダートでの走りが期待されていた馬だ。
父Tapit といえば、ラニが3歳時にUAEダービー(G2)を勝利。血統やスケールの大きい走りからは、今後の活躍が期待される。
レースでは、完全なワンサイドゲーム。スタートこそそれほど速くなかったが、二の脚で先頭に立つと最後まで馬なりのまま。1番人気で2着となったリトルクレバーを、あっさり突き放しての快勝だった。
鞍上の松山弘平騎手は「初めてのダートでしたし揉まれずにと思っていましたが、スタートしてから最後まで持ったままでしたね。強い競馬でしたし、これからが楽しみです」と本馬の能力を称賛した。
母のSweet Talkerは、クイーンエリザベス2世チャレンジカップS(G1・芝9ハロン)を勝利しているが、アメリカンシードも前走までは芝レースを走っていた。
父Tapitでありながら若葉S(L・芝2000m)で3着に入線し、皐月賞(G1・芝2000m)にも出走している。
「これまで能力の高さで芝でも好走してきましたが、今回の圧勝劇から、やはりダートでこその馬でしょう。ダート初戦が7馬身差の圧勝。しかも、ほぼ馬なりでしたから、まだまだ上が見込めそうです。
気が早いですが、将来的には重賞でも戦えるんじゃないでしょうか。楽しみな素材が出てきましたね」(競馬記者)
アメリカンシードに騎乗した松山騎手は、これが本日の2勝目。先週の秋華賞(G1)ではデアリングタクトで無敗の牝馬三冠を達成し、いま一番ノッているジョッキーと言っても過言ではないだろう。
オーナーである吉澤ホールディングスも、稼ぎ頭のマスターフェンサーが盛岡のマーキュリーC(G3)、金沢の白山大賞典(G2)を連勝中。
勢いのあるコンビだけに、今後の活躍も非常に楽しみだ。