JRA藤岡佑介「仰天」コメントにファンは心中複雑!? 菊花賞(G1)ブラックホール殊勲5着も……物議を醸した「大暴走」当事者が優等生発言で改心か
25日の菊花賞(G1)はコントレイルが勝利し、史上8頭目の牡馬三冠を達成した。2着には勝ち馬と熾烈な叩き合いを演じたアリストテレスが入り、離れた3着にはディープボンド、ブラックホールとの混戦から抜け出したサトノフラッグが入っている。
惜しくもG1の馬券圏内を逃すことになったディープボンドとブラックホール。そのうち、ブラックホールに騎乗した藤岡佑介騎手のレース後のコメントがファンを中心に話題となっている。
ブラックホールは最後の直線で大外に出されると、猛然と脚を伸ばし、あわや馬券圏内に入る走りを見せた。そして藤岡佑騎手はレース後に開口一番、「悔しいです」と明かすと、「3着の馬券を買ってくれていた人もいたと思いますし、何とか最後まで追いましたが、届きませんでした」と胸の内を明かした。
このコメントを聞いたネット上のファンからは「オレも悔しい」「胸を打たれました」「感動した」など、称賛の声が上がっているようだ。
「あまり馬券を絡めたコメントをする騎手はいませんが、藤岡佑騎手は例外のようですね。以前、サンリヴァルで挑戦した弥生賞(G2)でハナ差4着に終わったときも、『権利と馬券を含めて3着までに残せなかったことがとても悔しいです』と話していました。
たしかに馬券を購入したファンにとっては3着に入るか否かは死活問題。さらに今回は藤岡佑騎手とブラックホールが馬券圏内まであと一歩と健闘しただけに、その人たちの悔しさはひとしお。自分はもとより、そのような方々の無念さまでも慮って、このようなコメントをしたのでしょう」(競馬誌ライター)
ファンの思いを汲み取ったコメントをして株を上げた藤岡佑騎手。だが、菊花賞後のコメントを聞いて、『だったら、あのスプリンターズS(G1)はなんなんだ?』などと恨み節をこぼす人たちもいるようだ。
今年のスプリンターズSは1番人気のモズスーパーフレアに、藤岡佑騎手のビアンフェが執拗に競りかかっていき、想定外のオーバーペースに発展。それも影響したのか、モズスーパーフレアは10着に終わり、ビアンフェも殿負け。SNS上ではビアンフェが『人気の逃げ馬を潰した』などの声も上がっていた。
「このときは『人気の逃げ馬に競りかけるな』という“暗黙の了解”を破ったようにも見えたため、このことを知っているファンからすれば、今回のコメントに対して憤慨したくなる気持ちもわからなくはないです。
ただあのときビアンフェはゲートに入れないほど入れ込んでいて、そのために発走が遅れたほど。そのような状態の馬を抑えるのは不可能に近いでしょう。ただそれでもファンのために馬券圏内を目指した結果、それが裏目に出てしまい、あのような競馬になったのでは? 責めるのは酷な気も……」(競馬記者)
ファンのために最後の最後まで勝負を捨てない姿勢を見せる藤岡佑騎手。これからも彼が人気薄の馬に乗った際は、“3着固定”で狙ってみるのもありか!?