GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】シュヴァルグラン  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】ジャパンC(G1) シュヴァルグラン「悲願のG1初制覇に向け『時』は来た。完勝のアルゼンチン共和国杯で克服した『背景的なハンデ』とは」

【この記事のキーワード】, ,

 案の定、1000mの通過は62.9秒。典型的なスローペースから第4コーナーから最後の直線に入る勝負所まで大きな動きはなかった。

 各馬が大きく横に広がって通過した残り400m。好位からロスなくコンディションの良い馬場の真ん中に持ち出したシュヴァルグランのレース運びは完璧で、あとはここから弾けるだけだった。

 だが、満を持して福永騎手がゴーサインを送ってもすぐに反応しなかったところは、やはり休み明けの影響だろう。先述した通り、本来使うはずだった京都大賞典をパスしたことからも、ここでのコンディションがまだ万全でなかったことは明らかだ。

 しかし、外からヴォルシェーブが競り掛けてきたことで気持ちに火が付いたのか、この馬本来の末脚を発揮。迫りくるヴォルシェーブを難なく競り落とし、内から抜け出したモンドインテロを交わすと、最後は流してゴール。

 着差こそ2着のアルバートとは半馬身差だったが、福永騎手が『netkeiba.com』内のコラムで「最大のテーマは、『次走に向けていかに疲れを残さず、なおかつ人気に恥じない競馬をするか』と綴っているように、初の東京コースの試走として満点に近い競馬だった。

【血統診断】

shuvarukettou.jpg

 半妹ヴィブロスの秋華賞制覇で、ますますその血統的価値を高めた母ハルーワスウィート。クラシック3冠すべてを2着で走り抜き、古馬になってからもヴィクトリアマイルを連覇した半姉ヴィルシーナと半妹ヴィブロスとの共通点は、父がディープインパクトであることだ。

 そんな姉妹に対して、本馬の父はサンデーサイレンス系の中でも特出した長距離実績馬を輩出し続けているハーツクライ。したがって、性別の違いも然ることながら、すでにG1馬となった姉妹との最大の違いは距離適性に尽きるだろう。

【徹底考察】ジャパンC(G1) シュヴァルグラン「悲願のG1初制覇に向け『時』は来た。完勝のアルゼンチン共和国杯で克服した『背景的なハンデ』とは」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 交通事故で乗り合わせたすべての馬が死亡……度重なる危機を奇跡的に乗り越え、最後は年度代表馬に。人知を超えた「奇跡の馬」サンデーサイレンス【前編】
  2. 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
  3. 有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル
  4. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  5. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  6. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  7. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  8. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  9. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  10. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……