JRA秋競馬前半戦を総括! 武豊の凱旋門賞、無敗の三冠馬2頭誕生、芝G1最多勝、地方馬の活躍、新たな白毛馬伝説、馬券売上好調
■馬券の売り上げと入場再開
コロナウイルスの影響もあり無観客競馬が継続していたJRA。ウインズなどの場外馬券売り場も同様に入場規制があったが、9月12日から制限付きで全国のウインズ等で営業再開となった。
そういった影響もあってか、秋に入っても馬券売上は好調。JRAの馬券売上を見てみると、9月12~11月1日までの秋開催で合計19の平地重賞レースが行われ、前年比でプラスだったのがなんと14レースもあった。特に神戸新聞杯は前年比190.5%、秋華賞は140.1%、菊花賞も130.4%と大幅アップを記録。出走数が12頭と少なかった天皇賞は昨年より減少してしまったが、それでも減少幅はわずか0.3%であり健闘の部類、今の競馬人気を象徴していると言えるだろう。
そして10月10日からは、JRAでは一部の指定席に限定した競馬場への入場が再開された。2月末から始まった無観客競馬が、遂に終わりを告げたのである。今後は指定席の販売数が増加する見込みであり、このままいけば以前のようなファンの熱気が競馬場に充満するかもしれない。
以上、2020年秋競馬の前半を振り返ってみたが、かなり濃密な2か月だったといえるだろう。しかしこれ以上の興奮と感動が、待っているのは間違いない。三冠馬対決が見込まれるジャパンC。豪華メンバーが集まりそうな有馬記念。さらにクリソベリルを中心としたダート路線や、ソダシに期待が集まる2歳G1レース。ますます盛り上がる競馬から目が離せない。