JRAサリオス「大誤算」の第2希望……。“距離不安”の香港C、“鞍上未定”のマイルCSの「究極の2択」も、残された陣営ハラハラ“第3の選択肢”とは

 陣営にとって予想外の展開となったかもしれない。

 12月13日にシャティン競馬場で行われる香港国際競走の選出馬が発表された。昨年はアドマイヤマーズが香港マイル(G1)、グローリーヴェイズが香港ヴァーズ(G1)、ウインブライトが香港C(G1)を制し、日本馬旋風を巻き起こした。

 今年も多くの日本馬が出走を予定しており、すでに12頭に招待が届いている。

 無事に招待が届いたものの、不測の事態に見舞われているのが、サリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 初対戦となった古馬相手に毎日王冠(G2)を楽勝したサリオスに、ファンの間では天皇賞・秋(G1)参戦に期待する声が上がった。しかし、陣営はマイルがベスト考えていることもあり、次走についてはマイルCS(G1)か香港国際競走への出走が濃厚と見られている。

 香港国際競走は第1希望に香港マイル、第2希望に香港Cで登録。だが、届いた招待は第2希望の香港Cだった。

 天皇賞・秋を距離不安から回避した経緯を考えると、2000mで行われる香港Cは出走したくないのが陣営の本音ではないだろうか。

 また、鞍上の調整も必要になるかもしれない。もし、アーモンドアイが香港C、サリオスが香港マイルに出走するのであれば、C.ルメール騎手が両レースで手綱を取っていた可能性が高い。だが、同じ香港Cに出走するとなれば、新たに鞍上を探す必要が出てしまうのだ。

 これはアーモンドアイの香港参戦が前提ではあるが、陣営にとってひとつの算段が消滅したとも言えるだろう。

「今年、サリオスは皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)、毎日王冠とすべて1800m以上の距離を走って、すべて連対しています。負けた相手もコントレイルだけですし、香港サイドからは中距離馬という見方をされている可能性があるかもしれません。

ただ、同世代との戦いだったクラシックは地力の高さで好走したともいえます。適距離とはいえない香港Cで、世界トップレベルの古馬を相手にするのは少し荷が重い気がします。鞍上の確保が必要となりますが、マイルCSの方がベターかもしれません」(競馬記者)

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