JRA日本ダービー(G1)を彷彿とさせる強烈捲り!? C.ルメール「上のクラスでも」9馬身差の「圧勝劇」は偉大な血「Katies」から
7日、東京競馬1Rの2歳未勝利戦は、タケルペガサス(牡2歳、美浦・加藤征弘厩舎)が単勝1.5倍の1番人気に応え優勝。1レース目で幸先よく勝利を挙げた鞍上のC.ルメール騎手は、これが今年の172勝目となった。
レースでは若干アオッたか、後方からの競馬となったタケルペガサス。二の脚で中団まで押し上げ道中は大外を追走した。
ルメール騎手が、レース後「向正面でペースが遅くなったのでポジションを上げていきました」と話したように、外目を通って一気の捲り。3コーナー手前では早くも先頭に立った。
ここからはワンサイドゲーム。直線に入り軽く手綱を促されると、他馬を一気に突き放したタケルペガサス。2着馬に9馬身差をつけての「圧勝劇」となった。
「長くいい脚を使ってくれました」とも話したルメール騎手。直線に入っても脚色に衰えはなく、残り50mの地点では後ろを振り返り、最後は流す余裕もあった。
タケルペガサスは、父ダンカークに母父ダイワメジャーという血統。母ヒシアルコルの母は、3連勝でローズS(G2)を制し、秋華賞(G1)でも3着になったヒシピナクルだ。
ヒシピナクルといえば、ヒシアマゾンの全妹で母は「Katies」。近親にはアドマイヤムーンやスリープレスナイトがおり、筋の通った血統だといえるだろう。
デビュー戦では不良馬場での一戦となったが、最後はディールクルムの末脚に屈し2着惜敗。ルメール騎手は「良馬場でこの馬のパワーを生かすことができました」と、この日の馬場を歓迎。最後は「上のクラスでも楽しみです」と今後の期待を口にした。
「陣営は『デキは上がってきた』と話していましたが、今回は思った以上の圧勝でしたね。向正面ではルメール騎手ならではの捲りで、レイデオロの日本ダービー(G1)を思い出しましたよ。笑
ルメール騎手もコメントしたように、この勝ちっぷりなら上での活躍も見込めそう。父ダンカークと同じ芦毛の馬体で人気も出そうですね」(競馬記者)
今日の圧勝劇からは、まだまだ奥も見込めそうなタケルペガサス。今後の活躍に大いに期待したいところだ。