JRAサリオス「M.デムーロ」と新コンビでマイルCS(G1)挑戦! 武豊は3歳マイル王ラウダシオン……鞍上問題ゴタゴタの裏に「ルメール玉突き事故」
8日、昨年の2歳王者で今秋の毎日王冠(G2)を完勝したサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が、M.デムーロ騎手との新コンビで22日のマイルCS(G1)に向かうことが分かった。本馬が所属するシルクレーシングの公式ホームページで発表されている。
今春の皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)でいずれもコントレイルの2着と「世代No.2」との呼び声も高いサリオス。今秋は陣営が「マイル路線を中心」と掲げ、始動戦の毎日王冠で古馬を一蹴したことから、その動向が注目されていた。
「毎日王冠の勝利後、天皇賞・秋(G1)出走の可能性もあったサリオスですが、状態面の回復に手間取ったこともあって自重。マイルCSに向けて調整されていましたが、大型馬ということもあって良化が想定よりも遅いらしく、出走は微妙と見られていました。
また、すでに予備登録を行った香港C(G1)から招待が届いているサリオスですが、第1希望は香港マイル(G1)。こちらからの招待が未確定なことも、マイルCS挑戦の後押しになったかもしれません。
いずれにせよ、ここに来て出走を表明するということは良化の軌道に乗ったと見て良いでしょう。主戦のC.ルメール騎手がグランアレグリアに騎乗するため、今回はデムーロ騎手との新コンビになりますが、大レースに強い騎手だけに楽しみですね」(競馬記者)
また、デムーロ騎手がサリオスに騎乗するため、本騎手が主戦を務めるラウダシオン(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が武豊騎手とコンビを組むこととなった。今春のNHKマイルC(G1)を制し、前哨戦の富士S(G2)でも2着と勢いのある存在だけに、こちらも楽しみなコンビだ。
昨日7日にはジャパンC(G1)に出走するサートゥルナーリアの鞍上が池添謙一騎手に決まるなど、今秋も「鞍上問題」の中心にいるルメール騎手。マイル戦線もリーディングジョッキーの動向が優先された結果、多くのトップジョッキーに明暗の分かれる結果をもたらしたようだ。