JRA松若風馬に「大物馬主」が激怒!? 武蔵野S(G3)自身の手綱で取り戻す「信頼」。若手ジョッキーが味わった4カ月半の「放置プレー」
事の発端は、2017年5月21日の鳳雛S(OP)。松若騎手の騎乗に、オーナーが激怒したというのだ。
このレースで2.1倍と抜けた1番人気となっていたサンライズノヴァ。1枠1番ということもあり包まれることを嫌ったのか、積極的な先行策で道中2番手を追走する。
しかし、ハナを主張するメイショウラケーテが外から競りかける展開。道中では後続も早めに押し上げ、先行馬には厳しい流れだった。
直線で一度は先頭に立ったものの、最後に力尽きて4着と敗れたサンライズノヴァ。結果は最低人気のローズプリンスダムが勝利し、2着にもブービー人気のリヴェルディが入る大波乱となった。
この結果を受けて松岡オーナーは、サンライズノヴァの主戦降板を決定。それだけではなく、松若騎手の今後の起用も見送る方針打ち出したという。
「関係者の話によると、ユニコーンS(G3)での乗り替わりはオーナーの一存だったようです。サンライズノヴァを管理する音無先生からしても、所属騎手で弟子の松若騎手にチャンスをあげたかったようですが、松岡オーナーが断固として拒否したみたいです。
いまでこそ再び松岡オーナーの所有馬に乗っていますが、当時『今後は一切乗せない』とまで言っていたそうですから、相当怒っていたんでしょうね」(競馬記者)
実際、6月3日を最後に松岡オーナーの所有馬には騎乗できない日々が続いた松若騎手。再び松岡オーナーの所有馬に騎乗できたのは約4カ月半後のことだった。
そこからジワジワと騎乗数は回復し、原因となったサンライズノヴァにも2019年7月のプロキオンS(G3)にて騎乗。今年のプロキオンSを勝利してからは、再び連続してサンライズノヴァに騎乗している。
再び「主戦」に戻った感のある松若騎手。ここも気の引き締まった騎乗が見られるだろう。
武蔵野Sは一昨年に戸崎騎手の手綱で制した舞台。今度は自身の手綱で勝利し、オーナーの「信頼」を取り戻したいところだ。