「前人未到」武豊のJRA記録が大ピンチ! 「確変」C.ルメール、来週末にも競馬界のレジェンド超えへ!?
12日、アーモンドアイのジャパンカップ(G1)参戦が発表された。コントレイルとデアリングタクトという2頭の無敗3冠馬に加え、芝G1・8冠馬の夢の競演は、一生に一度見られるかどうか。競馬ファンには贅沢すぎる2分半となるだろう。
3歳馬2頭を迎え撃つ立場のアーモンドアイ。その手綱を握るのはもちろんC.ルメール騎手だ。今月1日には、アーモンドアイを天皇賞・秋(G1)制覇に導き、涙した姿は記憶に新しい。
実は、ルメール騎手はその天皇賞・秋を制した翌週に、京王杯2歳S(G2)とアルゼンチン共和国杯(G2)を制覇。騎乗機会があった重賞で3連勝中である。これまでの自己最長は、2018年10月13~21日にかけて記録した4連勝(府中牝馬S→秋華賞→富士S→菊花賞)。14日の武蔵野S(G3)をタイムフライヤーで勝てば、これに並ぶことになる。
さらに15日のエリザベス女王杯(G1)では、ラッキーライラックに騎乗予定。この土日で、一気に自己記録を更新する可能性がある。タイムフライヤーとラッキーライラックはともに1番人気が濃厚な有力馬だけに、“確変モード”に入った今のルメール騎手ならあっさり達成してもおかしくないだろう。
もし自身の重賞連勝を「5」に伸ばせば、次に見えてくるのが、武豊騎手が持つ「6連続騎乗機会重賞制覇」の大記録だ。武騎手がその記録を達成したのは、1998年までさかのぼる。始まりは同年9月27日、ファレノプシスで制したローズSだった。その後、セントウルS(マイネルラヴ)、毎日王冠(サイレンススズカ)、京都新聞杯(スペシャルウィーク)、デイリー杯3歳S(エイシンキャメロン)、そして秋華賞(ファレノプシス)まで、約1か月間で重賞6連勝を飾った。
「ルメール騎手の“確変”がこのまま続けば、武騎手の22年前の大記録もあっさり更新してしまいそうですね。今年はコロナ禍で他国の有力な外国人騎手が来日していないことも一因だと思いますが、大レースほど有力馬がルメール騎手に集まる傾向がさらに強まっています。
このまま人気に応えていけば、グランアレグリアに騎乗するマイルCS(G1)で武騎手の大記録に並ぶチャンスがあります。スプリンターズS(G1)で見せた豪脚を再現すれば、あっさりクリアするのではないでしょうか。そうなると新記録は今月21日の東京スポーツ杯2歳S(G3)で挑むことになります。ここでは、1戦1勝のドゥラヴェルデという2歳馬に騎乗を予定しています。高い素質を持った馬ですが、2歳戦だけにルメール騎手の腕の見せ所になるでしょうね」(競馬誌ライター)
アーモンドアイは29日のジャパンカップを最後にターフから去ることが発表された。ルメール騎手は、最愛のパートナーが有終の美を飾る前に“レジェンド超え”という大仕事を成し遂げることはできるだろうか。