JRA三連単263倍「的中確信」が、まさかの87.5倍にガックリ!? 阪神最終レース「史上3回目の珍事」に悲喜こもごも
23日、阪神競馬場で行われた最終12R・3歳以上1勝クラスは、福永祐一騎手の1番人気ムーンライト(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)が優勝した。掲示板(5着以内)を6番人気までが占める、比較的堅い決着だった。
最後は上位馬が団子になってゴールする大接戦となった、このレース。勝ったムーンライトがやや前に出て、そこに2着スワーヴドンが食い下がったところまでは視認できたが、3着は非常に際どい争いとなった。
当然、写真判定となったわけだが、多くの馬券的中を左右する3着だっただけに、ファンも気が気ではなかったに違いない。
その結果、3着はミッドサマーハウス、フリークアウト、ドゥーベがなんと同着……複勝には掲示板に載った5頭すべてが該当し、三連複・三連単も3通り。ワイドに至っては7通りもの的中馬券が生まれる“珍事”となった。
「非常に際どい勝負に見えましたが、まさか3頭が同着になるとは……個人的にも記憶にありませんし、調べたところJRAで3着の3頭同着は1955年2月、2012年10月以来、史上3例目だそうです。JRAの公式ホームページで公開された写真判定でも、3頭が綺麗に横一線に並んでいますね」(競馬記者)
この結果を受けたネット上の競馬ファンもSNSや掲示板を通じて「3頭同着って聞いたことない」「これは確かに同着」といった珍事に驚いたようだ。また「ハズレた思ってたら当たってた!」「的中がいっぱいあって得した気分」など、中には3頭同着に救われたファンもいたようだ。
ただ、逆に「思っていたより配当が安い……」「え、絶対万馬券だと思ってたのに!」という嘆きの声もあったというから驚きだ。
「3着が3頭同着になったことで、的中馬券のパターンが増えることは確かですが、その分、各配当は減りますからね……。特にネットのオッズ投票で馬券を買っているファンからすれば、自分が買った時よりもかなり配当が落ちていたと思います」(同)
実際に、この日の阪神最終レースの三連単は80.3倍、87.5倍、54.1倍という3通りの的中が成立したが、もし普通に1通りの的中であれば241.3倍、263倍、161.8倍と、いずれの結果にせよ万馬券を超えていた。
果たして、これを「ハズレだったところを同着に救われた」と取るか、「当たってたのに同着のせいで……」と取るか。人によって意見が分かれるに違いないが、できれば前向きに受け止めたいところだ。