JRA「5万超え」プラチナチケット化したジャパンC(G1) “確実に入場できる”アノ人達にも、意外な「苦悩」が!?
コントレイルとデアリングタクトによる無敗の3冠達成、アーモンドアイによる芝G1・8勝など記録づくめの秋競馬。その主役である3頭が集って行われるのが、29日のジャパンC(G1)だ。
これまでに3冠馬対決が行われたのは4回。ミスターシービーとシンボリルドルフが3度(1984年ジャパンC、有馬記念、85年天皇賞・春)対戦しているのと、オルフェーヴルとジェンティルドンナが激突した2012年のジャパンCだけである。
もちろん、3頭の3冠馬が対戦するのは史上初。また、アーモンドアイが同レースを最後に引退することを表明しているため、この顔合わせは最初で最後となる。さらに、2頭の無敗馬が出走するため、少なくともどちらかには必ず土がつくという最強馬を決めるレースだ。
そんな歴史的一戦を現地で観戦したいというファンも多かっただろう
現在、コロナ禍ということで競馬場に入場できるのは、事前にインターネットで指定席を購入したファンのみとなっている。これまでのJRA観客動員記録は、1990年の日本ダービー(G1)開催日の19万6517人。競馬ブーム真っ只中の大記録だが、もしかすると入場制限さえなければ、この記録を超える観客動員が見込めたかもしれない。
実際に、今年のジャパンCは4384席に対して5万587人もの応募があり、抽選倍率は11.5倍という狭き門だった。
これは史上初となる無敗牝馬3冠をかけてデアリングタクトが出走した秋華賞(G1)の1万1501人、ディープインパクト以来となる無敗の3冠馬をかけてコントレイルが出走した菊花賞(G1)の1万7940人、史上初の芝G1・8勝をかけてアーモンドアイが出走した天皇賞・秋(G1)の1万9792人を大きく上回る数字だ。
「席数が増えた関係で抽選倍率こそ、秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋を下回っていますが、申し込み数自体はスゴイ数字となりましたね。次に3冠馬3頭の競演が見られるのはいつになるのか全く見当もつかないだけに、これだけ多くの応募があったことにも納得です。
関係者の間でも楽しみとなっているレースだけに、今週末は大きな盛り上がりとなりそうですね」(競馬記者)
実はジャパンC当日の入場について、馬主も苦慮しているようだ。