JRAジャパンC(G1)デアリングタクトに東京2400mの洗礼再び!? 松山弘平「鬼門」コースで「試運転」わずか2回……
松山騎手の東京芝コースでの騎乗機会は通算で125鞍。1000鞍を超える京都、阪神などに比べるとやはり少ない。その勝率も4.8%で、これは札幌(勝率0.0%=5戦0勝)に次いで全10場中ワースト2位である。
ジャパンCの舞台でもある2400mに限れば、17戦して、「1-1-2-13」。唯一の勝ち鞍が、今年5月にデアリングタクトで制したオークス(G1)だった。
そのオークスも道中不利が重なり、気付けば後方まで位置取りを下げていた。直線でも前が壁になる絶体絶命のピンチに陥るなど、決して褒められた騎乗ではなかった。
直線では残り350mの地点でようやく前が開き、一気の末脚で差し切ったが、デアリングタクトに救われた形。松山騎手にとっては“鬼門”ともいえるこのコースで半年前と同じ過ちは絶対に犯せないだろう。
振り返ると、前走の秋華賞(G1)でも、松山騎手は京都芝2000mが苦手というデータがあった。しかし、その時は落ち着いた騎乗で、あっさりとその不安を払拭。松山騎手が自身の成長を証明する形となった。
30歳を迎え、今年はG1・3勝を含め重賞8勝と大きな飛躍を遂げた。松山騎手にとって総決算となる今年のジャパンC。勝っても負けても悔いの残らない騎乗をしてほしい。