JRA【チャンピオンズC(G1)展望】国内無敗クリソベリルに川田将雅「物足りない」!?「1強時代」ストップへ! 大器3歳カフェファラオの大駆けはあるか?

 地方のG1を中心に安定した競馬を続けているチュウワウィザード(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)も上位をうかがう。通算「9₋3-4-1」という成績が示す通り、どんな条件でも堅実に走るのがこの馬の強みだ。

 過去最低着順は、昨年のチャンピオンズCで、クリソベリルと0秒3差の4着。つまり17戦して5着以下が一度もない。しかも4着に敗れた1年前は直線で前がなかなか開かず、消化不良の一戦だった。力を出し切れていれば、クリソベリルと接戦になっていただろう。

 ただし、その後は2頭の差は開く一方。2走前の帝王賞、前走のJBCクラシックでも対戦し、チュウワウィザードはいずれも3着。クリソベリルとの差は0秒6から0秒9へと開いた。休み明けをひと叩きされ、状態が大幅良化していたとしても埋めるのは厳しそうだ。

 26日には、栗東CWで軽快な動きを披露。82秒1-12秒2で僚馬をゴール前突き放した。鞍上は、2年ぶりに戸崎圭太騎手が務めるが、新たな一面を引き出すことはできるだろうか。

 前哨戦のみやこS(G3)組からはクリンチャー(牡6歳、栗東・宮本博厩舎)とエアアルマス(牡5歳、栗東・池添学厩舎)の2頭も上位進出をうかがう。

 クリンチャーは今年からダートに転向。常に上位争いをするも、勝ちきれない競馬が続いていたが、前走のみやこSでは積極策が功を奏し、念願のダート重賞制覇を果たした。ただし、好騎乗を見せた川田騎手から三浦皇成騎手への乗り替わりはマイナス要素となりそう。

 みやこSで4着に敗れたエアアルマスは、クリンチャーより1kg重い58kgを背負っての出走だった。骨折による休養明けで、叩き2戦目なら上昇度はこちらか。

 カフェファラオと同じく、この馬も砂をかぶると脆さを見せるため、好勝負に持ち込むには外枠が絶対条件。上位人気勢とは未対戦の分、魅力を感じさせる一頭だ。

 有力馬として、他に名前を挙げておきたいのは、前走の武蔵野S(G3)で58kgを背負い、後方から豪快に差し切ったサンライズノヴァ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)。昨年の3着馬で、逃げればしぶといインティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)。

 年内引退が決まっているG1・5勝の実績馬、ゴールドドリーム(牡7歳、栗東・平田修厩舎)、今年のフェブラリーS(G1)覇者で、叩き3戦目が何とも不気味なモズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)の旧ダート王2頭も出走を予定している。

 果たして、クリソベリルによるダート1強時代は続くのか、それとも新たな王者が誕生するのか。注目のチャンピオンズCは12月6日(日)の15時30分に発走予定だ。

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